現実に向き合い、そして受け容れる(東京・東地区)

2025年7月26日(土)、江戸川区民センター「グリーンパレス」にて、「ギャンブル依存症家族の会 東京(東地区)」が開催されました。

最初に、「公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会・当事者支援部」の方から、「家族の対応が回復の始まり ーギャンブル依存症からの回復ー」という体験談が語られました。

印象的だったのは、「家族の毅然とした対応が、自分が本気で病気と向き合うきっかけになった」という言葉です。

私は「当事者の父親」という立場です。私も当事者の対応に日々悩みつつ、「本人の責任は本人に返す」「家族は家族、本人は本人」という姿勢をとろうとしています。今回のお話を聞いて、こうした姿勢を取ることが正しいのだと、改めて励まされた思いがしました。

続いて、「全国ギャンブル依存症家族の会」のメンバーで、当事者の妻の立場の方から「ギャンブル依存症と家族支援~経験から伝えたいこと~」というお話がありました。

この方は、当事者である夫が回復できていないという現実を受け入れ、ご自身とお子さんたちのために、「自分らしく生きる道」を選んだと語られました。

家族としては、「当事者が回復する」ことが何よりの願いです。しかし、すべての当事者が順調に回復できるわけではありません。その現実に直面したとき、どうするのか――。私たちにも「自分自身の健康な人生を歩む」ための決断が求められるのだと、今回強く感じました。

私自身も、これまで当事者に振り回されてきました。「全国ギャンブル依存症家族の会」に参加する中で、メンバーの経験から多くのことを学び、「家族が健康な生活を取り戻す」ことの大切さを実感しています。

今日のお話にあったように、当事者との関係性に境界線を引いて、家族は家族で健康に生きること。それは結果的に当事者にも良い影響を与えるのだと、改めて確信しました。

次回の「ギャンブル依存症家族の会 東京(東地区)」は、8月31日(日)13:30~16:00に江東区総合区民センターで開催予定です。ぜひご参加ください。

東京都在住 深山