家族が変わるとき、希望が生まれる(奈良)

令和7年7月27日(日)、王寺町やわらぎ会館にて全国ギャンブル依存症家族の会 奈良を開催しました。

この日は、全国ギャンブル依存症家族の会 徳島のメンバーによる「私たち家族の転機」と題した家族の体験談を聞きました。ギャンブル依存症は、当事者だけでなく家族までも巻き込み、苦しめてしまう深刻な病気です。しかし、体験談を聞いて、家族が勇気を持って当事者に適切に対応すれば、少しずつ前へ進めるという希望を感じ、胸が熱くなりました。

話を聞きながら、私自身の経験を重ねずにはいられませんでした。私の息子もギャンブルによる借金を抱え、私たちが肩代わりしたり、金銭管理をしていた時期がありました。しかし、それでは問題は解決せず、むしろ深まる一方でした。どうしたらよいのか分からず、途方に暮れていたときに当会の存在を知り、思い切って参加してみると、「良かれ」と思ってしていたことが、実は逆効果だったと気づいたのです。

メンバーの体験談を通して、私のしてきた対応が息子の問題をさらに大きくしてしまっていたことを知ったのです。本当に衝撃を受けました。そして同時に、会のメンバーが新しい対応の方法を示してくれました。

アドバイスを受け、同居していた息子を一人暮らしさせることにしました。息子自身が自分の生活やお金の管理を行い、自分の問題に向き合えるようにするためです。最初は「これで大丈夫なのか」という不安もありましたが、会に参加し続けるうちに、私たち家族も巻き込まれる日々から距離を取り、自分自身と向き合うことの大切さに気づきました。

今では、この選択こそが家族にとって必要だったと感じています。あのとき勇気を出して一歩踏み出したことが、希望をもたらしてくれています。現在私は家族会で活動し、学びを重ねる中で、少しずつ元気を取り戻しています。

家族のギャンブルの問題でお悩みの方は、どうかひとりで抱え込まず、全国ギャンブル依存症家族の会に参加してみてください。次回は令和7年8月24日(日)13:30~ 王寺町地域交流センターにて開催予定です。

奈良県在住 峰本