令和 7年 8月 16日(土)全国ギャンブル依存症家族の会・山梨が、やまなし地域づくり交流センターにて開催されました。
はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部メンバーの体験談を聞きました。
ギャンブルを始めたきっかけから徐々にのめり込んでいった経緯、そこからどのように回復の道を歩んでいったのか一つ一つ丁寧に話して下さいました。
その中で、強く心に残っているのは、「回復に向けて大切なことは、自分一人で解決しようとせず、仲間を頼り相談すること。」という言葉です。体験したからこそ発せられる言葉は、一言一言が大変重く心に響きました。「仲間を頼り相談する」というのは、我が息子にとっても苦手なことだと思いますが、それを乗り越えていくことが回復につながるということを改めて知ることができ、遠くから祈る気持ちになりました。
次に、当事者支援部 3 名の方が質問コーナーを設けてくださいました。施設での生活の様子や、依存症という病気のために起こる心の機微を知ることができ、病気への理解を深められ、また回復へ向かう当事者の姿を思い描くことができました。プログラムにはない企画でしたが、当事者支援部の方々の家族の役に立ちたいという真摯な思いが伝わってきて、とてもうれしく勇気がわいてくるひとときでした。
続いて、全国ギャンブル依存症家族の会・東京のメンバーによる、母の立場としての体験談を聞きました。
息子さんが都内の専門病院に入院してから退院へ向けて歩んだプロセスは、大変興味深く心に残ることばかりでした。特に病院と家族会そして当事者支援部の方々の連携があり、それが息子さんにとって最良の支援につながったお話は、なんと心強い支えがあるのだろうと光が見えてくるように感じました。
私は去年の夏に、息子が借金をしてもなおギャンブルをやめられないことがわかり大変ショックを受け、それからこの会に参加するようになりました。そしてギャンブル依存症に完治はないが回復できることを知り、それを目指して今家族ができることに取り組んでいます。
私の息子も、現在専門病院に入院しています。入院中も入院している仲間と一緒に都内にある自助グループに通っていると聞いています。当事者支援部の方のお話にあったように「心の内を話し頼ることができる仲間」を自助グループに通うことで見つけられるよう病院が支援してくれていることに感謝の思いです。そして私たち家族は、回復の道を歩んでいる当事者を正しい知識をもって見守ることができるように、この家族会に参加することが必要であると、改めて感じることができました。
ギャンブルの問題は、正しい知識と適切な対応が必要不可欠です。ひとりで悩み、抱え込まず、たくさんの経験と解決策がある当会にぜひ参加してみてください。
次回は、令和7年9月14日(日)13時30分〜やまなし地域づくり交流センターにて開催されます。
皆さんのご参加をお待ちしています。
東京在住 佐野