8月3日(日) 山口県 下関市海峡メッセ国際会議場にて「ギャンブル依存症セミナー&相談会」が開催されました。
医療法人親和会高嶺病院 佐々木順院長より「ギャンブル障がい」と題して依存症へとなる脳の仕組みと、ギャンブル依存症という病気には自助グループが有効であること、孤立せずに人との繫がりの中で依存せずに生きていけることを、わかりやすい資料と共に講演がありました。また、コロナ禍を経てのオンラインによるギャンブル依存症の社会問題も、危機感を持って伝えてもらいました。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部のメンバーより当事者の体験談がありました。家族の対応が変わり依存症からの回復プログラムに取組むと同時に、自身の経験を伝える活動でギャンブルのない生活を続けているというストーリーは、私たち家族にも明るい希望を与えてくれました。
次に、全国ギャンブル依存症家族の会 山口の妻の立場であるメンバーより「今、私にできること 絶望から希望へ」と題して家族体験談がありました。
半年前に絶望と涙で当会に参加し、経験豊富なメンバーの伴走支援と行動していく勇気を得て、自分に自信を持ち希望を持つに至るまでの笑いあり涙ありの経験を発表されました。幼い子どもたちを抱えて、ギャンブル依存症の夫との暮らしは不安と怒りでいっぱいだったと思います。そこから笑顔を取り戻しキラキラした姿は真実であり、これからも家族の会に参加し続け自分らしい生き方への道を歩むことを願わずにはいられませんでした。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子氏からは、ギャンブルをやめ続け、自分らしい生き方をするために大切なことを教えていただきました。最後の佐々木院長と高知東生さんを交えてのトークは深く生き方を見つめ直すきっかけをもらいました。
ギャンブルの問題に巻き込まれていたとは想像もできない元気で明るい人たちを見て「何が起きても大丈夫、もうひとりで悩まなくていい」そう思いました。無理解からの偏見をなくし正しい対応策を学ぶことがスタートライン、私たちと共に「回復の物語」を増やしていきませんか?
大分県在住 平崎
