孤独からつながりへ、絶望から希望へ(徳島)

2025年9月27日(土)、徳島県立総合福祉センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会 徳島が開催されました。
​昨年度に引き続き、厚生労働省依存症民間団体支援事業として開催されている会には、全国から家族会メンバーが「地域における回復支援の受け皿になる」という想いを持って参加してます。
​当事者・家族それぞれの体験談から学ぶ「つながりの大切さ」​この日は、2つの心に響く体験談が語られました。
​公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部のメンバーの方から、当事者の視点での体験談が話されました。
​当事者へのメッセージ: 「一人で抱え込まないでメンバーと分かち合う」
​ご家族へのメッセージ: 「一人で背負わない事が大切。家族会などで同じ立場の方と支え合って欲しい」
​この力強いメッセージは、孤立しがちな当事者とご家族に、メンバーと歩むことの重要性を教えてくれました。
​続いて、当会メンバーより、家族の立場からの切実な体験談が語られました。
​「息子がギャンブルにのめり込むうちに別人のようになっていく。家族は混乱や不安でいっぱいになり、失踪に怯える日々を過ごした」​そして、長きにわたる苦しみの末、家族会・当事者会のサポートにより息子さんが施設に入寮した時、施設の方から「お母さんお疲れさまでした」と言われた時の心からの安堵を話されました。

私も家族会に参加するまでは、ギャンブル依存症が病気であることを知らず、家族の対応が病気を悪化させてしまうことにも気づいていませんでした。借金の肩代わりや金銭・行動の管理を続けた結果、手に負えない状況になり、「どうすることもできない」と感じた時に、ようやく家族会にたどり着きました。

今では、当事者も家族もメンバーと支え合うことで、少しずつ安心して暮らせるようになっています。もし今、ひとりで悩んでいる方がいらっしゃったら、どうか家族会に来てみてください。ひとりで抱える必要はありません。メンバーと共に、これからのことを一緒に考えていきましょう。

​次回の家族の会は、
​日時: 10月25日(土)
​会場: 徳島県立総合福祉センター(今回と同会場)
​備考: 当事者会も同時開催します。
​どうぞお気軽にご参加ください。

香川県在住 武田