仲間とともに、歩んでいく(当事者支援部 山梨)

10/12(日)、山梨県甲府市のやまなし地域づくり交流センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会山梨及び当事者会が開催されました。

結婚してもギャンブルが止まらなかった当事者、ギャンブルに苦しむ息子を抱えた家族、それぞれの立場からありのままの体験談を聞くことができました。

ギャンブル依存症者は賭け続けるがために借金を増やし続け、その苦しみから解放されたくて更に賭けを試みます。賭けたところで借金からは逃れられないと思いながらも、もしかすると一発逆転あるのではという一縷の希望にすがり続けます。結局うまくいかなくても、その想いを吐き出す先がないから更にギャンブルに逃げ続けて孤独になっていく。そんな負のループに私も縛りつけられていたことを改めて思い出しました。

当事者会では初参加がいなかったものの、継続参加 2 名、支援部 3 名の 5 名にて最近の出来事や感情の動きについて分かち合い、各々の抱える悩みや不安を吐き出す場を設けました。依存症という病に侵されて、周りに人がいながらも孤独に生きてきた自分たちにとって、気軽に何でも話せるメンバーがいるというだけで心強く頼もしいものです。悩みや不安ばかりでなく、繋がり続けているからこそ少しずつ前に進めている喜びも共有し合い、これからも仲間とともに回復していきたい、と強く思える場になりました。

次回の「家族会・当事者会 山梨」は、11 月 16 日(日)、本日と同じく、やまなし地域づくり交流センターにて開催されます。
ギャンブルで苦しんでいるのは、家族や周りの人ばかりではありません。何よりも今苦しんでいる、あなたが一番傷ついているはずです。同じ苦しみを持ち、そこから生き直しを図っているメンバーが大勢います。一人で悩まず、その悩みを共有することが新たな一歩に繋がるかもしれません。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部