令和7年10月19日（日）、横浜市のかながわ県民ホールにおいて、全国ギャンブル依存症家族の会神奈川が開催されました。
最初に、一般社団法人ギャンブル依存症家族の会大阪の妻の立場の方から『生き方を変えてくれる新しいつながり』というテーマでお話がありました。夫からギャンブル、そして借金の話を打ち明けられ、様々な葛藤を抱えながらも、「メンバーに支えられ、ここ（家族会）にいれば大丈夫」という気持ちのもと、目の前の問題に真摯に向き合っていらっしゃる姿を見せてくださいました。「どんな状況であっても家族や周りの対応が重要。これが鍵です。」という言葉が深く胸にささりました。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の方が夫の立場で体験談を話してくださいました。ギャンブルをやめたいのにやめられないという生活の中で自助グループのメンバーと出会った大切さ。メンバーの提案を受け入れることで、自分に向き合い、ギャンブルをしない日々が続いていること。当事者の方の体験談はいつも、私には理解できなかった息子の気持ちを教えてくれます。「一日一日を大切に過ごす」という言葉に、彼の今日の笑顔があるのだなと思いました。
私は、昨年末に息子のギャンブル問題で当会に参加しました。一年ほどは、家族だけでなんとかしようともがいていましたが、もう何をどうしたらいいのかわからない状態で不安でいっぱいでした。「うちも同じだよ。まずは息子さんを自立させることが大切。」メンバーのこの言葉に勇気をもらいました。みんな同じような経験をしているんだ、もう一人で悩まなくてもいいんだ、それがどんなに心強かったことか。穏やかな気持ちで息子を送り出せたのは、メンバーのアドバイスのおかげだと感謝しています。息子は今、働きながら、自立して生活をしています。そして、私自身、毎月参加することで正しい対応を学び
、笑顔で生活できるようになりました。
次回は、11月23日（日）13：30から、今回と同じかながわ県民ホールで開催します。身近な人のギャンブルで悩んでいる方、一人で悩まずに、どうぞ安心して参加してみてください。ここには、互いに分かち合い、支えあえる仲間がたくさんいます。
神奈川県在住 小出