令和7年11月16日(日)「全国ギャンブル依存症家族の会 高知」が土佐市複合文化施設「つなーで」にて開催されました。
はじめに公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部のメンバーによる体験談を聞きました。
お話の中で、特に印象に残ったのは、ギャンブルを始めてから「家族に話せば失望されるのではないか」「正直に話したら家族を傷つけてしまうのではないか」そんな事を考えると本音が話せなかったという言葉です。しかし、その後自助グループや当事者会に参加する中で、失っていた"正直さ"を取り戻すことができた、というお話は心に響きました。
私は、母親の立場で参加しています。以前は息子の問題を誰にも相談できず、一人で抱え込んで苦しい時期を過ごしていました。しかし、家族会や自助グループに参加し、同じ経験をしてきたメンバーからの共感を得られたことで、少しずつ本音が話せるようになり、自分自身が正直でいられるようになったと感じています。
つぎに、新しい参加者を中心に悩みを共有し、借金の肩代わりは病気を悪化させることなど、当会メンバーの経験に基づいたアドバイスを行いました。
私は当会に参加して3年になりますが、新しい方が来られるたびに、当会に参加する前の苦しかった日々を思い出します。以前の私は、息子のギャンブルの問題を「何とかしなければ」とそればかり考えていました。
しかし今は、この病気の回復のためには「家族が当事者と適切な距離を取る事」が大切であり、それが本人自身が問題に向き合うきっかけになるのだと学びました。
そして、この依存症は回復できる病気であると信じています。
息子の問題で当会に参加しましたが、その経験は自分の生き方を見つめ直す機会にもなりました。
一人で悩まず、まずは家族会、当事者会に参加してみてください。家族、当事者それぞれの解決策があります。私たちはいつでも新しいメンバーを心からお待ちしています。
次回のご案内 12月21日(日)13:30〜「土佐市複合文化施設つなーで」にて開催されます。
高知県在住 長山

