一歩踏み出す勇気を 〜安心出来る居場所がここにある〜(埼玉)

11月15日(土) 埼玉東大宮コミュニティセンターにて「ギャンブル依存症セミナー&相談会」が開催されました。

はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部の方が、ご自身の体験談を話されました。
ギャンブルの問題は、本人だけでも家族だけでも解決が難しく、「同じ悩みで苦しんでいるメンバーに支えられて立ち直ることができる」、その言葉に救いを感じました。

次に、NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会より、妻の立場の方が、体験談を話されました。夫婦として苦しみを抱える姿は、立場は異なっても、私と当事者の息子の姿と重なりました。自助グループや家族の会に参加しながら、ご夫婦が再生の道のりを歩む過程に感動を覚えました。

続いて、埼玉県立精神医療センター副病院長 成瀬暢也先生の講演が行われ、依存症は「脳の病気」であることを、わかりやすくご説明いただきました。豊富な臨床経験に基づくお話は、優しさと温かさに包まれていました。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中代表からは、ギャンブル依存症についての具体的なエピソードが話され、思わず笑ってしまう場面もあり、心が軽くなると同時に、勇気もいただきました。

さらに、高知東生さん・成瀬先生・田中代表によるトークショーでは、深刻な問題の話しでしたが、ユーモアを交えた温かい空気に会場が包まれました。

この日は、県議会議員や、市議会議員の方々の参加も多く、ギャンブル依存症対策への関心の高まりを強く感じました。

セミナー後は田中代表による家族相談会も行われ、参加された方に具体的なアドバイスや今後の対策などをお話しくださいました。

私自身も、息子の状態が悪化していく中で、真っ暗なトンネルの中を手探りでさまよっているような日々を過ごしていました。しかし当会に参加し、ようやく一筋の光が見えてきたように思います。ここには、孤立せずに安心して過ごせる居場所があります。ぜひ一歩踏み出してみませんか。

次回、12月14日(日) さいたま市文化センターにて「全国ギャンブル依存症家族の会 埼玉」が開催されます。

ぜひご参加をお待ちしております。
                
                         

東京都在住 中西