それぞれの回復を信じて繋がり続ける(三重)

2025年12月7日、四日市市地場産業振興センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会三重が開催されました。

はじめに、公益社団法人全国ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の方から、自身の体験について話がありました。冒頭で、「当事者が回復していくためには、家族の支えや活動があってこそです」と感謝の言葉を述べられたことが、心に残りました。

ギャンブルをやめようと思っても何度も繰り返してしまい、「自分はまだ大丈夫」と思いながら続けてしまったこと、また誰にも相談できず、ひとりで悩みを抱え込んでいた日々について、率直に話してくれました。そのような中で、同じ経験を持つ仲間と出会い、「自分は一人ではない」と感じたことが、ギャンブル依存症からの回復へ向かう大きな支えになったそうです。その話を聞きながら、うなずき、共感する場面が何度もありました。現在は夫婦それぞれが活動を続けていると伺い、とても心強く感じました。

続いて、家族の立場からの体験談がありました。家族の会につながったことで、自身が夫のギャンブルの問題を何とかしようと必死になり、自分のことを後回しにしていたことに気づかれたそうです。また、別居を経験する中で、これまでの生き方や考え方を振り返るきっかけにもなったと話していて、これからは、仲間と支え合いながら、前向きに歩んでいきたいという言葉が印象的でした。

最後に、当事者支援部から活動についての報告がありました。当事者が回復を続けていくためには、家族も無理のない形でこの会に参加し続けることが大切であること、そして「一緒に歩んでいきましょう」という温かいメッセージが送られました。また最近では、SNSやAIへの相談をきっかけに支援につながる方も増えているとの話があり、時代に合わせた支援の形が広がっていることを知りました。

次回は、2026年1月4日(日)に、四日市市総合会館にて開催されます。初めての方も安心して参加できる場です。ぜひ足を運んでみてください。

三重県在住 田中