令和7年12月14日豊明市南部公民館にて、愛知県委託・依存症対策総合支援事業ギャンブル等依存症家族対象講演会が開催されました。
はじめに刈谷病院院長垣田先生より、近年のギャンブル依存症を取り巻く状況についての講演がありました。病気に気づいてから受診に至るまで、当事者・家族ともに数年を要するケースが多く、私自身も、息子がギャンブル依存症である事実を受け入れられず、いつか治ると思い込み10年間もそのままに過ごしてしまいました。もっと早く当会に参加していれば、病気を悪化させずに済んだのではないかと後悔しました。
次に、当事者本人と公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部のメンバーが、病院、家族、当会、当事者支援部の協力で、病院への入院手助けやギャンブル依存症の回復施設へ入寮するまでの介入事例を話され、医療機関、家族、当会、支援機関が連携し、命を守るために関わっていくことの重要性を改めて感じる内容でした。
家族の体験談では妻の立場の方が、夫からギャンブル依存症かも知れないという告知をされ、戸惑いや不安の中、当会に参加し続け、メンバーから対応を学んだと話されました。私自身も当会に参加したことで、さまざまな対応を教えてもらいました。
AREA軽井沢針木施設長からは、施設での生活、地域との関わりや自然の中での活動を通じて、心身の回復を目指している様子を紹介され、社会とのつながりを感じながら生活することが当事者にとって大切な経験になるのだと感じました。
また、施設入寮者の体験談では、ギャンブル依存症に至った経緯や、メンバーと一緒に生活する中で回復へ向かっている自分に気づいたと話され、今、苦しんでいる人にこの経験を伝えたいという思いにとても感動しました。
本日の講演を聞いて、ギャンブル依存症から回復するには、当事者も家族も同じ境遇のメンバーと一緒に当会や自助グループに参加し、医療機関、支援機関などと連携を取りながら、支え合うことがとても重要だと気付きました。これからも、当会や自助グループに通い続けて私自身も回復し続けていきたいと思います。
次回の家族会は、
東地区:令和8年1月11日(日)刈谷市産業振興センター
西地区:令和8年1月18日(日) 熱田区生涯学習センターにて開催されます。
悩んでいるだけでは、何も変わりません。行動をすることが大切です。ぜひ、当会に参加して勇気ある一歩を踏み出してください。少しでもみなさまの支えになれればと願っています。
愛知県在住 竹内

