回復への道(当事者支援部 愛知)

2025年12月14日(日)豊明市南部公民館にてギャンブル等依存症家族対象講演会及び当事者会が開催されました。

はじめに医療法人成精会刈谷病院院長の垣田先生からギャンブル依存症のメカニズムや医療からのアプローチについてご講演をいただきました。実際に同病院でもギャンブル依存症の患者数が年々増加しているとのことで、オンラインギャンブルのスピード感に不安を感じるとともにより一層の啓蒙活動が必要であると感じました。

続いて公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部による事例の紹介がありました。今回は実際に支援者側と支援を受けた側それぞれの当時の状況についてお話しをされていました。入院と施設入寮の経験を活かして現在は当事者支援部として悩みを抱えている方へのサポートを行なっているとのことで回復への希望を感じました。

続いて全国ギャンブル依存症家族の会広島から妻の立場の体験談を聞きました。ギャンブルやお金のこと以外は完璧な夫が二重人格のように変わっていく姿に悩みを抱えていたが家族の会に参加して病気を理解し適正な対応をしていくことでお互い回復に向き合えたとのことです。家族や周囲の対応で病気の進行具合が変わってくることを改めて感じました。

続いてギャンブル依存症回復施設AREA軽井沢の針木施設長から施設についての紹介、入寮者からギャンブル依存症の体験談を聞きました。ギャンブルの問題で苦しんでいたが回復施設に入寮して日々を重ねていく中で自分も支援の立場になりたいとの話があり前を向いて頑張っている姿に胸を打たれました。

後半の当事者会では新規参加者8名、継続参加者12名、当事者支援部8名の合計28名で開催しました。ギャンブル依存症の説明、回復への向き合い方、3グループに分かれての相談タイムを行いました。非常に多くの方にご参加いただきましたが当事者支援部だけでなく、継続参加者から新規参加者へ地域の自助グループを案内するなど参加者同士で支え合いながら回復に向き合う姿勢に強く心を打たれました。

次回は東西に分かれて開催されます。
東会場は1/11(日)13:30〜刈谷市産業振興センター
西会場は1/18(日)13:30〜熱田生涯学習センター
是非ご参加下さい。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部