仲間とのつながりの大切さ(兵庫)

令和7年12月7日(日) あすてっぷKOBEにて、全国ギャンブル依存症家族の会兵庫が開催されました。

はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会ナース部の方より、ギャンブル依存症はWHOが認める「脳の機能不全」によって起こる脳の病気であること、症状や治療についての説明がありました。また、当事者の事で頭がいっぱいになってしまう家族の状態である「共依存」について、家族もまた回復が必要であること、何をすべきかについてご自身の体験を交えながら看護の立場から説明されました。

次にギャンブル依存症の当事者である夫を持つ妻の立場の方から体験談が語られました。当会や自助グループに参加することで、自分だけではないという安心感や共感、親近感を得ることができ、1人では解決出来なかった多くの事を同じ経験を持つメンバーの中で取り組む事ができたとのことでした。
さらに、看護師としての資格を活かしナース部に所属し、ギャンブル依存症問題と医療の架け橋になるように活動する事が、ご自身の共依存の回復プログラムになっていると、力強く語られました。

当事者支援部の方からは、活動報告や具体的な事例紹介を通じ、当事者同士だからこそ分かち合える共感の深さ、そしてその先に見出せる希望の力を感じました。

私の息子も多くのメンバーの連携やサポートを受けながら、現在は回復施設に入寮しています。今は息子と私それぞれがメンバーの中で自分自身の問題に向き合い、見つめ直しながら回復に取り組んでいます。

同じ問題を抱える仲間とのつながりの中で回復していくことの大切さを、改めて感じています。
次回、全国ギャンブル依存症家族の会兵庫は、1月11日あすてっぷ神戸にて開催です。

1人で悩まず、抱え込まず、ぜひ一度足を運んでみてください。

兵庫県在住 安本