令和7年12月21日(日)エル・おおさか(大阪府立労働センター)にて、「全国ギャンブル依存症家族の会 大阪」と「一般社団法人グレイス・ロ-ド」の合同開催でギャンブル依存症セミナーin大阪が行われました。
はじめに精神科医の先生の講演をいただきました。ギャンブル依存症は脳の病気で、治療する薬はなく自助グループでメンバーの経験を聞くことで自分の体験と結びつき、「気づき」が回復のプロセスで一番大切だと話して下さいました。
続いて、一般社団法人グレイスロード職員の方より自身の体験談がありました。「12ステッププログラムと仲間の存在で回復出来た。感謝しかない。これからもできることからやっていきたい」と話されていて、私も希望が持てました。
次に、全国ギャンブル依存症家族の会メンバーの妻の立場より体験談を聞きました。夫と借金のことばかり考え、5年間間違った行動をとっていたが、当会に参加しメンバーのアドバイスを行動すると短期間でギャンブル依存症の回復施設に入寮し、「この5年間は何だったんだ」と思ったそうです。入寮した後も、困ったことをメンバーのサポートを受けて行動した今、「毎日、今が一番幸せ」と笑顔で話されていたことがとても印象に残りました。正しい知識に基づき家族が行動を変えていくことで、家族自身も平穏を取り戻し、回復へ向かえるのだと感じました。
最後に一般社団法人グレイスロード職員の方より、グレイスロードの活動の紹介がありました。今はオンラインカジノ、FX、公営ギャンブルなどの影響で、入寮者の年齢は平均32.6歳と若くなっているとも言われていました。職員の方の言葉から、新しい生き方を体得し、生き方をかえていくことでギャンブル依存症から回復し続けるのだと改めて感じました。
その後グループに分かれて、初めて参加した方を中心に悩みごとや困りごとを聞き、参加しているメンバーの経験を伝え対応策などを話合いました。
私もこの会を知り、正しい対応をとったことで息子が回復施設に入寮しました。以前は息子のためと思ってやってきた事が、ギャンブル依存症を悪化させてしまっていたことに気付きました。正しい知識を学び家族が対応を変えることがなりよりも重要なカギであると感じています。ここには解決策があります一人で悩まずぜひお越しください。
大阪在住 佐野

