家族族と当事者が語った希望の時間(当事者支援部 広島)

令和7年12月14日(日)、広島にて「全国ギャンブル依存症家族の会 広島」および当事者会が開催されました。
冬の寒さを感じる一日ではありましたが、会場にはそれを和らげるような、あたたかな雰囲気と静かな希望が広がっていました。

はじめに、家族の立場の方から、これまでの経験についてお話がありました。

成人した子どもの借金問題、そして過去にはギャンブル依存症の配偶者を支える立場として過ごしてきた日々。良かれと思って続けてきた金銭的な援助が、結果として回復を妨げる行動であったことに気づくまでの葛藤は、多くの家族の心に深く響くものでした。

現在は、自分自身を大切にする時間を持ち、心と体を整えながら、同じ立場の家族を支える活動にも関わっています。子どもを信じて一歩引く決断をしたことで、後に「自分で立つきっかけになった」と感謝の言葉を受け取ったというお話は、会場全体に希望を届けてくれました。

「自分の経験を伝えることが、誰かの力になり、それが自分の生きる意味になる」
その言葉が、強く印象に残る時間でした。

続いて、県会議員 岡部先生より、ギャンブル等依存症問題への取り組みについてお話がありました。

法律が整備された後も、オンラインを通じた問題の広がりや、職場などでの理解・啓発が十分とは言えない現状について触れられました。今後は、当事者や家族、関係機関との連携をより深めながら、実効性のある支援体制を検討していきたいというお話があり、社会全体でこの課題に向き合う必要性をあらためて感じる時間となりました。

後半の当事者会では、当事者支援部メンバーから体験談が語られました。

自信のなさと過度なプライドの間で揺れ動き、家族への責任から目を背けるようにギャンブルを繰り返していた日々。強い孤独や絶望の中で自助グループに参加し、そこで学んだのは、これまでとは違う行動を選ぶことの大切さだったといいます。

苦しさを言葉にして伝えること、事実をそのまま受け止めること、そして小さな行動を積み重ねていくこと。その一つひとつが、回復へとつながっていった経験が丁寧に語られました。

「まずは行動を変えること。誰かに連絡をしてみる、いつもと違う会に参加してみる。その一歩が、気持ちを少しずつ変えていく」
この言葉は、今まさに悩みの中にいる当事者の方にとって、確かな道しるべになるものだったと感じます。

当事者も家族も、それぞれの立場で過去を見つめ直し、これからの生き方を考える。
広島の地で生まれた参加者同士の支え合いは、次の一歩を踏み出す力になっていると実感しました。

初めての方でも、安心して参加できる場があります。一人で悩みを抱え込まず、同じ経験を持つ人たちと時間を共有してみませんか。