令和8年1月11日(日)、山梨県立図書館において「ギャンブル依存症セミナー&相談会」が開催され、当日は170名を超える多くの方々が参加されました。議員の先生方にもご出席いただき、ギャンブル依存症をめぐる課題について、さまざまな立場から学び合う大変貴重な機会となりました。
はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部メンバーによる体験談が語られました。妻であるご家族が夫の異変に気づき、正しい対応を学び実践してくれたことで、ご本人が回復への道を歩み始めることができたというお話でした。現在は、ご家族との関係再構築や職場での啓発活動など、幅広く活躍されており、その姿に大きな希望を感じました。
続いて語られた家族の体験談では、妻としての気持ちが揺れ動き、一度は当会から離れたものの、紆余曲折を経て再び当会に参加し、夫の回復を信じて行動を変えていった経緯が赤裸々に語られました。当会に参加し、多くの仲間の支えを得たことで、「まず夫の回復を最優先にする」という選択ができたという、希望に満ちた体験談でした。
医師の立場からは、公益財団法人住吉偕成会 住吉病院の田中久雄先生よりお話をいただきました。長年にわたり、ギャンブル依存症回復施設「グレイス・ロード」と連携し、多くの当事者を支えてこられた経験をもとに、患者さんの変化や依存症の方との関わり方についてご講話くださいました。また、当会と連携のある回復施設「グレイス・ロード」のスタッフからは、入寮を経て回復し、現在は支える側として活動している体験が語られ、未来への希望を感じさせる内容でした。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 代表・田中紀子氏の講演では、「ギャンブル依存症は病院だけでは治せない病である」こと、そして「まず家族が正しい対応を学ぶことが不可欠である」というメッセージが強く伝えられ、会場全体が引き込まれました。
講演中には、先ほど家族体験談を話された妻の方と、回復施設を間もなく退寮し社会復帰を控えた夫が登壇し、田中代表とのトークセッションが行われました。久しぶりに再会したお二人が、それぞれの気持ちの変化を語る中で、妻の方が感極まる場面もあり、会場には深い共感が広がりました。夫を回復の道へ導くまでの苦しさが、喜びへと変わっていった過程が強く伝わり、改めて「家族が正しい対応を学ぶことの重要性」を実感しました。
相談会には定員いっぱいの相談者が参加され、今なお多くの方々が苦しみの中にいる現実を強く感じました。
山梨県では、毎月1回家族会が開催されています。
次回は、2月15日(日)13時~、県立やまなし地域づくり交流センターにて開催予定です。
家族の正しい対応について、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
長野県在住 久保田

