令和7年12月7日(日)、愛媛にて「全国ギャンブル依存症家族の会 愛媛」を開催しました。
当日は、当事者の立場、家族の立場それぞれから体験の分かち合いがあり、依存症からの回復は決して特別な人だけのものではなく、誰にでも起こることと、参加者一人ひとりが感じられる時間となりました。
初めて参加された方にとっても、「ここなら話してもいい」「一人で抱えなくていい」と思える、温かい雰囲気の一日だったように感じます。
「一人では抱えきれなかった」当事者の立場からの体験
最初にお話しいただいたのは、当事者支援部メンバーの立場の方です。
かつて「自分一人ではどうにもならない」と感じるほど追い込まれた状態にありました。相談の場で人と出会い、支援につながったことをきっかけに、治療のための入院を選択されたそうです。
入院生活の中で特に印象に残ったのは、「自分をよく見せたい」「恥ずかしいと思われたくない」という気持ちが、回復の妨げになっていたことに気づいた経験でした。自分の状態を正直に認め、人に頼ること、相談することを選んだことが、大きな転機になったと語られていました。
現在は仕事にも復帰し、定期的に自助グループへ参加しながら、オンラインでの集まりや支援活動も継続されています。「家族の笑顔を壊さないように、参加し続けることを大切にしている」という言葉からは、回復が日々の積み重ねであること、そして希望を持って歩まれている姿が伝わってきました。
その姿は、今まさに悩みの中にいる方にとって、「回復は現実のものになり得る」という確かなメッセージになったように思います。
「私は私の人生を生きる」家族の立場からの体験
続いて、家族の立場の方から体験談をお話しいただきました。
家族が依存症の問題を抱えた当初は、「なんとかして助けたい」という思いから、借金の肩代わりや行動の管理など、いわゆる良かれと思っての対応を続けていたそうです。しかし、それらが結果的に状況を悪化させていたことに、後から気づいたと語られていました。
自助グループや家族の会に参加する中で、「本人の問題と、自分の人生は分けて考えていい」という考え方に出会い、「私は私の人生を生きよう」と決意されたことが、大きな変化につながったそうです。
厳しい現実を受け入れる場面もありましたが、適切な支援につながり続けることで、少しずつ状況は動き始めました。「助けてもらった経験があるからこそ、今度は誰かの力になりたい」という言葉は、今まさに苦しんでいる家族の方にとって、静かで力強い励ましになったのではないでしょうか。
後半は、当事者の立場、家族の立場それぞれに分かれて、悩みを話し合いました。
初めて参加された方からは、「同じような経験をしている人がいると知って、気持ちが少し軽くなった」という声も聞かれました。依存症の問題は、一人で抱え込むほど出口が見えにくくなりますが、同じ経験を持つ人の話を聞くことで、「自分だけではない」と感じられることがあります。
参加すること、話を聞くこと、それだけでも回復への大切な一歩になるのだと、改めて実感する時間でした。
今回の集まりを通して、「参加し続けること」「自分を大切にすること」の大切さを、参加者全員で再確認できたように思います。
完璧でなくていい、今できる形で関わり続けることが、回復と希望につながっていきます。
次回開催のお知らせ
次回の「全国ギャンブル依存症家族の会 愛媛」は、以下の日程で開催予定です。
令和8年2月1日(日)13時30分から、愛媛県民文化会館にて行います。当事者の立場の集まりも同時開催予定です。
初めての方、参加を迷っている方も、どうぞ安心してお越しください。
ここには、同じ悩みを経験してきた人たちがいます。
あなたの一歩を、私たちはいつでもお待ちしています。

