参加することで、前に進める

令和8年1月24日(土)、サン・イレブン高松にて「ギャンブル依存症セミナー&相談会in香川」が開催されました。当日は120名を超える方が参加されました。

 はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部メンバーによる体験談が語られました。同じ境遇のメンバーと出会い、今に至るまでをいきいきと話す姿に感動しました。私たち家族は、当事者の問題を解決しようと必死になりがちですが、当事者同士が経験を共有して、気持ちを話し合える場があります。同じ経験をした人に話を聞いてもらうことの大切さを感じました。

 続いて家族の体験談では、家族だけで問題を抱え込んでいた頃の苦しさと、支援を受けたことで状況が変わっていった経緯が語られました。当事者を支えようと必死になるほど、家族自身が追い詰められてしまう現実に胸が痛みました。同時に、家族会に参加することで、家族自身が自分の時間や気持ちを取り戻し、前向きに過ごす姿に大きな希望を感じました。

 医師の立場からは、こころの医療センター五色台の川村洸樹先生より、ギャンブル依存症はれっきとした脳の病気であるとお話されました。この病気は、本人の意思の弱さや怠慢ではなく、私たちが正しい知識を持つことが大切だと感じました。私自身、病気だと理解するまでは、当事者を責めたり、偏見の目で見ていたことがありました。しかし今振り返ると、それが当事者を一番苦しめていたのだと感じています。

 公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表の講演では、当事者の苦しみや、それを支える家族の葛藤について、自身の体験を交えながら語られました。「勇気をもって行動すれば、必ず変えていける」という言葉が、私を含む会場にいた多くの人の心に深く残りました。

 私自身、夫のギャンブル問題をきっかけに当会に参加しました。人には絶対話せないと思い込み、参加までに時間がかかりましたが、同じ経験をしたメンバーに温かく迎えられ、「ひとりじゃない」と思えたことを今でも覚えています。話を聞いてもらえることが安心と勇気になり、少しずつ行動を変えることで、これまで動かなかった状況が変わり始めています。夫のことだけでなく、自分や子どものことも相談でき、参加し続けてよかったと感じています。

 今回のセミナーを通して、ギャンブル依存症は決してひとりで抱え込む問題ではなく、同じ経験をしたメンバーに話を聞いてもらうことで、当事者も家族も少しずつ前に進むことができるのだと感じました。悩みを抱えている方やその家族が、勇気を出して相談へ踏み出すきっかけとなることを願っています。

 香川県では、毎月1回家族会が開催されています。次回は、2月22日(日)13時30分からサンポートホール高松にて開催予定です。ひとりで悩まず、ぜひご参加ください。

                                               岡山県在住 山本