参加することで見えてきた回復と希望(当事者支援部 愛媛)

令和8年1月11日(日)、愛媛にて当事者の会と家族の会を開催しました。 当日は、当事者の立場、家族の立場それぞれから経験が語られ、依存症は誰にでも起こり得る病気であり、回復の道があることを、参加者が実感できる時間となりました。

初めての方にも参加しやすい、落ち着いた雰囲気の中で行われました。

当事者支援部メンバーの立場の方から、これまでの歩みについてお話がありました。

社会人になってからギャンブルとの関わりが深まり、生活環境の変化とともに、自分ではコントロールできない状態になっていったそうです。「やめたいと思ってもやめられない」という感覚が続き、日常生活にも大きな影響が出ていたと振り返られました。

家族が家計管理に関わったことをきっかけに問題が表面化し、相談の場に参加したことで、依存症が病気であることを知りました。自助グループに参加する中で、同じ経験を持つ人たちの話を聞き、「一人で抱えず、参加し続けることが回復につながる」と感じるようになったそうです。「依存症は誰でもなり得る病気で、回復は誰にでも開かれている。今日、この場に参加したこと自体が、大切な一歩です」という言葉が印象に残りました。

続いて、家族の立場の方から、家族としての経験が語られました。

当初は「管理すれば良くなる」「お金の問題が解決すれば止まる」と考え、必死に対応してきたものの、状況は思うように改善しなかったそうです。相談窓口を通じて家族の会に参加し、話を聞いてもらえたことで、少しずつ気持ちが整理されていきました。

一度は周囲の理解を得られず参加をやめた時期もありましたが、再び参加した際に変わらず受け入れてもらえた経験が、大きな支えになったと語られました。

現在は、「相手の感情は相手のもの」「自分の人生を大切にする」という考え方を学びながら、家族の会に参加し続けています。「同じ悩みを抱える家族の方に、勇気を出して参加してほしい」という言葉が、静かに心に残りました。

その後、別室に移動し、当事者の会を開催しました。継続して参加しているメンバーから、近況や悩みが共有され、回復のための具体的な取り組みについて、それぞれの経験をもとに話し合いました。「迷いや不安があっても、参加し続けていい」という共通の認識を確認できる時間となりました。

依存症の問題は、一人で抱え込むほど、先が見えにくくなります。しかし、安心できる場に参加し、同じ経験を持つ人たちの話を聞くことで、少しずつ希望が見えてきます。

完璧でなくてかまいません。今できる形で参加し続けることが、回復への道につながっていきます。

この日の集まりが、次の一歩につながる時間となっていれば幸いです。