令和8年2月22日(日)、筑水会館で「ギャンブル依存症セミナー&相談会IN福岡」が開催されました。
はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の当事者から、ギャンブル依存症になるまでの経緯や心の葛藤について話がありました。次に一般社団法人ギャンブル依存症家族の会福岡に所属する、ギャンブル依存症の夫を持つ妻の立場の方の体験談がありました。ある日突然、ギャンブルのせいで当たり前だった日常が一変し、世界がガラリと変わってしまった絶望感。お父さんと普通に過ごせると思っていた子どもたちの姿……。それでも前向きに、地に足をつけて頑張っている妻の姿は本当にかっこよくて、同じ境遇にいる者として胸が締め付けられ、目頭が熱くなりました。
医療法人コミュノテ風と虹のぞえ総合心療病院副院長堀川智史医師の講演では、「ギャンブル依存症は意思や心の弱い人がなるわけではない、れっきとした脳の病気である」公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の代表田中紀子氏からは「トリートメントギャップ(※)が大きく、世間の偏見も強いこの病気とどう向き合い、どう回復につなげていくか。特に今は若い世代の発症も進んでいて、社会問題としてもっと真剣に捉える必要がある。」と話がありました。私自身も夫が依存症と分かった時、身近な人にバレたくないと周囲の目を気にしていました。正しい知識を持つ人が増え、堂々と治療に向き合えるような、そんな社会になってほしいと願います。
私は、突然ギャンブル問題に巻き込まれ、1,000万ほどのお金を一気に使い込まれていました。発覚した時は目の前が真っ暗になり、絶望感でいっぱいでした。誰にも相談できないと思い、受診をした医師から紹介されて、この会に参加しました。気持ちの整理がつかず、泣いている私を共感し、具体的な行動のアドバイスをくれたことで、少しずつ前向きになれました。本当に色んな事がありましたが、辛い時はいつでも相談に乗ってくれる当会のメンバーの支えは、とても心強かったです。
ギャンブル依存症は「だれでもなる、だれでもなおる」病気です。1人で抱え込まず、勇気をもって足を運んでみてください。
そして最後に、福岡には「のぞえ総合心療病院」という、依存症の病気に深く理解を持つ病院があり、何よりその先生が自ら地域の中に入って、私たちの苦悩に真剣に向き合ってくれています。そんな環境があることが、本当にありがたく感じました。
(※トリートメントギャップ:治療が必要なのに、治療を受けていない人がいる「すき間」のこと)
福岡県在住 山田


