当事者だけでなく家族も人生を見つめ直すことが解決に繋がる(家族の会長野)

8月14日(日)
長野県長野市若里市民文化ホールにて、「ギャンブル依存症セミナー」に参加しました。

今年の6月から活動を開始した「全国ギャンブル依存症家族の会長野」主催のセミナーで、県立こころの医療センター駒ヶ根の犬塚医師をはじめ、ギャンブル依存症支援の第一人者である公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表理事の田中紀子さん、自身の経験を活かして依存症啓発活動に全国を飛び回っておられる俳優の高知東生さんの3名が登壇されるとあって、新聞記者の方も含め多くの方が集まっていました。

主催者の挨拶に始まり、最初に犬塚医師のご講演で、ギャンブル依存症に至ってしまう脳のメカニズムについてのご講演と治療法、また家族ができる対応策についてお話がありました。
お話の中で、ギャンブル依存症者はギャンブル中心の生活となり、家族は、ギャンブル依存症者への対応や悩み事が中心の生活となっていく、ギャンブル依存症は家族を巻き込む病気というお話があり、我が家の場合と一緒だな、と思い当たる節があり納得しました。

私自身、夫がギャンブル依存症で夫がギャンブルに行っているかどうかを常に気にして詮索し、金銭管理や行動の監視を続けたこともありましたが、全く効果がないどころか、夫婦関係が冷え切り、ギャンブルがやめられない夫だけでなく私までも落ち込んでいったことを思い出しました。

そのあとの田中紀子さんのお話では、日本の医療・福祉・警察がギャンブル依存症対策においてどのような役割を果たしているのか、また今回のセミナー主催団体である「全国ギャンブル依存症家族の会」はどのような役割を果たしているのかについてお話しいただきました。「全国ギャンブル依存症家族の会」はその名の通り全国的なネットワークがあり、さまざまな経験をした人の集まりです。医療・福祉・警察など他機関との連携事例も多くあり、そういった生きた事例や経験が、今ギャンブル依存症で困っている家族の力強い手助けになるのではと感じました。
その後の高知東生さんとの掛け合いでは、家族や当事者が通う自助グループ「GA」「ギャマノン」で実際行われている「回復の12ステッププログラム」を使って高知さんが回復していった実際の過程について振り返りながらお話を伺いました。

ただ依存行動をやめるだけでは苦しくて仕方がないですが、依存し続けなければならなかったその生き方の原因を紐解くことができる、回復の12ステップ。
当事者だけでなく家族も取り組むことによって、当事者も家族も幸せに一歩近づけるのかなと、希望をもらえた本日のセミナーでした。

全国ギャンブル依存症家族の会長野は、9月を除き毎月第3日曜開催とのことですので、またぜひ参加したいと思いました。

千葉県在住 黒田

長野202208

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依存症啓発Youtubeドラマ
「みーんな、知らない依存症(全3話)」

~第1話 依存症ってなんぞや~
~第2話 底つき、そしてタフラブ~
~第3話 回復への道~