11月20日(日)ギャンブル依存症家族のための勉強会『回復施設ってどんなところ?』を名古屋市内の会場で開催しました。講師にグレイス・ロード甲府令和サポートセンター長の池田文隆氏、グレイス・ロード甲斐サポートセンター長の田村仁氏をお迎えしてご講話いただきました。
前月に引き続き、愛知県議会議員の先生2名、医療関係者2名、保健所から1名の支援者、県外(福井、長野、静岡、奈良、京都)の家族会の方々、当事者支援部の参加も含めて、新しい方13名(うち当事者2名)を含む、合計64名の参加で開催されました。
第一部講演ではグレイス・ロード池田氏、田村氏ともに同施設での回復を経て、支援に携わっていることをお話しされていました。ご自身の回復施設での体験から支援するにあたっての接し方、施設での活動等、詳しくお話しされました。
・入所してから慣れるまでには個人差がある。初めは誰もが「自分だけは違う」等の否認の気持ちを持ちながら入所する。『服を着て風呂に入っている』という言葉で入所者の気持ちを表現。
・回復施設入所者のうち回復施設満了者の親族は、全国ギャンブル依存症家族の会に参加している方が多い。全国ギャンブル依存症家族の会に繋がっていない親族の当事者は施設満了率が低い。
・回復施設入所者は町内会に入って、地域の運動会や行事に参加している。地域の方々に受け入れて頂き、満了後の就労についても信頼を得ている。
等、回復施設に関することを教えて頂きました。
質疑応答では、
・施設内での金銭管理(入所者の状態に応じて行う)
・入所費用について
・医療との連携
・平均年齢や、20、30代が多いが50代60代の入所者も回復していること
・入所は随時可能
等、様々な質問にお答えいただきました。
第二部では家族の部、当事者の部で部屋を分けて話し合いました。家族の部では、更に、父親、母親、妻でグループ分けをして分かち合いを行いました。
前月の家族会の参加を迷って今回初めて参加された方が「今回来てよかった」と話されていたことがとても印象的でした。私自身も正社員の息子が何度も生活費が足りないと言ってくる…。3年ぐらいお金の無心が続き、「何だかおかしい」と違和感や胸騒ぎを感じながら、何もせずに日々を過ごしていたことを本当に後悔しています。
小さな不安でも全国ギャンブル依存症家族の会に来て頂けば、解決の糸口が見つかるかもしれません。
迷っているなら来てください。
初めて参加される方々には、全国ギャンブル依存症家族の会に繋がっているメンバーがサポートします。
今回は当事者の参加者の入所がその場で決まり、皆で見送ることができたというサプライズもありました。また、この頃の物価高騰により、グレイス・ロードでは物品の寄付を受け入れています。すでに当事者が入所している家族が、事前に参加者へ寄付の声掛けをしたところ、当日はトイレットペーパーやタオルなどの日用品を中心に、他には扇風機などの寄付がありました。沢山のお品をお渡しすることができました。
愛知県在住 竹内