11月石川当事者会報告(当事者の会 石川)

11/26(土)、厚生労働省の「令和4年度依存症民間団体支援事業」である「ギャンブル依存症当事者の会 石川」が石川県のフレンドパーク石川にて開催されました。

残念ながら初めての方の参加はありませんでしたが、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部から石井(千葉県)、松原(岐阜県)、橋本(愛知県)の3名、その支援部メンバーと同じGAグループのメンバーが1名、前回に引き続いて隣県の回復施設から駆けつけてくれたメンバーが1名で計5名の参加でした。

まず、改めて自己紹介を行いながら、自分の現状や繋がった経緯などを話しました。
その際、隣県から継続して参加をしてくれたメンバーより「自分の生い立ちとギャンブル依存症がどう関係しているかが最近気になっている。皆さんのその辺の話を聞いて気付きを得たい」との申し出があったことから、参加者全員で、自分の生い立ちとギャンブルの問題が起き始めた頃の経験を話し、共有しました。

参加者それぞれが幼少期の頃の両親との関係性や、どのように生きづらさを感じながら生きてきたかといった生育歴などを共有する中で、両親のどちらかに依存の問題や家庭内暴力などの問題が存在したり、問題は無くとも、「両親の前では良い子で居なければならない」「期待に応えなければいけない」といった強迫的な思いをもって生き続けてきた、という話が出ました。

その結果、その中で生きていくためにギャンブルをしていくことが必要だったのでは、という気付きが得られたようでした。また、普段同じグループで参加しているメンバー同士も「こういった内容の話は聞いたことが無かった」と、貴重な体験を共有する機会となりました。

隣県のメンバーからは、「以前12ステッププログラムを行ったが、途中で止まってしまっているために新しいスポンサーを見つけ、改めてプログラムを学び直したい気持ちがある」との力強い話も聞け、県は違えどプログラムを通じて回復できることを伝えられるメンバーとして、「この地域の希望になれるのでは」という期待が得られました。

次に、全国ギャンブル依存症家族会を開催している部屋に移動して、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部3名の体験談を、家族会のメンバーの前で話し、共有しました。当事者同士で体験談を共有する事とはまた違った雰囲気を感じることができ、私たちにとっても良い経験となりました。

次回以降もギャンブル依存症当事者の会 石川では、まだギャンブルの問題で苦しむ新しい方が繋がり、「ギャンブル依存症からは回復できるんだ」という希望を持って貰えたらと思います。

「この地域で回復できるグループを立ち上げてもらえるような支援をしていきたい」という思いを持ったまま会は終了しました。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部 石川当事者の会参加者

 石井、松原、橋本