11月25日、厚生労働省の「令和4年度依存症民間団体支援事業」である、「全国ギャンブル依存症家族の会 石川」がフレンドパーク石川にて開催されました。
簡単な自己紹介の後、全国ギャンブル依存症家族の会のメンバーが2名、母と妻の立場からそれぞれ体験談を話してくれました。普段会うことのないメンバーの体験談は、同じ問題で長い間悩んでいた私にとって、とても共感できるものでした。
家族の会や自助グループに繋がり、そこでたくさんの仲間に出会って色々な話を聞きます。そうすると不思議ですがなんとなく希望が見えてきます。大変な状況であっても、明るく談笑している彼女たちの姿に惹きつけられ、私もそうなりたいと思ったものでした。
体験談の中に、「現在行われている厚生労働省の『令和4年度依存症民間団体支援事業』で地方に行き、地方の実態をみて、家族の会の大切さを知った」という話がありました。
私は5年前から厚労省の支援事業に携わっていますが、ギャンブル依存症問題をもつ本人や家族の繋がる社会資源がないという地方の現実を知りました。だからこそ厚生労働省の「令和4年度依存症民間団体支援事業」を行う意義を感じたものでした。
全員で「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」の読み合わせをしてから、継続参加しておられるご家族の現状を中心に分かち合いを行いました。
何度も繰り返される嘘とお金の無心で家族は疲弊しています。一時的に「静かになった」と思っても、「いつかまた繰り返されるのではないか」という不安を家族はいつも抱えています。
そして、ほとんどの場合、実際に繰り返されるのです。
家族は行動を変えていくことが必要だと私も経験から学びました。1人では出来ない事でも、家族の会のメンバーたちに支えられて、行動を変えていくことが出来ます。
その後、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部のお2人から体験談を伺いました。
どうにもならなくなって支援に繋がった彼らも、仲間の中で、「なんとか今日一日やらない毎日」を続けており、その経験を今、苦しんでいる方々に伝えておられます。
私は回復を続けている彼らのメッセージを聞くたびに、また希望をもらっています。
依存症当事者、家族とも自分たちの居場所がとても大切であることを再確認できるのです。
来月は12月24日の開催です。ご参加をお待ちしています。
全国ギャンブル依存症家族の会・大阪 上野