同じ悩みを持つ人とともに(当事者の会 広島)

 12月11日(日)厚生労働省の「令和4年度依存症民間団体支援事業」である「ギャンブル依存症当事者の会 広島」が、広島県広島市中区にあります、広島YMCA国際文化センターで開催されました。
 今回、当会に初めて参加された方が3名、前回、前々回の会から引き続き参加された方が3名、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部から須原(東京都)、阪井(大阪府)、秋元(山口県)、堀江(島根県)、本吉(岡山県)の5名が参加し、計11名での実施となりました。

 初めに、当事者支援部、初めて参加された方、継続して参加されている方の順番で、自己紹介と参加の経緯等について分かち合いをしました。初参加の方は、初めての場で緊張している部分もあったようでしたが、当事者支援部のメンバーが同じギャンブル依存症で苦しんだ経験を話してからは、「自分だけが依存症で苦しんでいるのではない」という共感を得ることができ、話せる範囲で自身の状況や話を正直に話していただくことができました。継続して参加されている方についても、前回からご自身の状況がどのように変わったかなどを話してもらいました。誰からも批判や意見されず、正直に自身の話をできるという経験を分かち合う素晴らしさを改めて感じることができました。

 次に、参加された方がギャンブル依存症で困っていることについて相談を行いました。ギャンブルがなかなか止まらないことや借金に対してどう対応すべきか、家族との関係など、相談内容はさまざまでした。当事者同士だからこそ感じる生きづらさや悩みを正直に相談していただいたことで、同じ経験をされている当事者支援部から、具体的なアドバイスや対処法を提案させていただくことができました。家族関係の悩みについては、当事者支援部の私たちもさまざまに悩んできたことであるためか、非常に共感できたことが印象的でした。

 最後に、自助グループの説明と新しい自助グループの立ち上げについて話をさせてもらいました。過去に、新たな自助グループの立ち上げに携わったことのある当事者支援部から、自助グループとはどういったものか、新たに自助グループを立ち上げる方法について説明させていただきました。自助グループというものを初めて知った方もいる中で、参加された皆さんが自助グループに対して興味を持って話を聞いていただけたことを、とても感謝しています。

 ギャンブル依存症当事者の会終了後は、連絡先の交換、次回の当会の案内を行い、散会しました。
 本日集まっていただいた方々の勇気ある一歩が、参加していただいた方々のギャンブル依存症からの回復と、新たな自助グループの立ち上げのきっかけになることを信じています。
 来月は1月15日(日)の開催を予定しています、新たな出会い、新たな気づきを楽しみにしてます。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部 須原 阪井 秋元 堀江 本吉