体験者と解決の糸口を一緒に見つけよう(石川)

1月28日(土)、厚生労働省「令和4年度依存症民間団体支援事業」である「全国ギャンブル依存症家族の会 石川」を石川県勤労者福祉文化会館(フレンドパーク石川)にて雪が降る中、無事に開催できました。

このたび集まったメンバーは、すでに何回かご参加経験のある方でしたので「近況報告」と「今、困っていること」を皆で出し合ってスタート。


ギャンブルの問題を抱えている人と距離を取ろうとすると別居や離婚を考えませんか?
「なぜ距離を取るのか、距離を取るには、距離を取ったら…」という疑問や不安が出てきたところでテーマが決まり、書籍(家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル・田中紀子著)の対応7「離婚や別居で悩んだら?」を読み合わせ。
マニュアルにある内容を元に妻の立場と親の立場であるメンバーから実際に別居した時の「気持ち」やその後、どうなったかを交えて体験を話しました。
離れることにより問題を相手に返すこと、現実を俯瞰して見れるようになること、それにより自分のことを冷静に判断できた、と解決の糸口が見えたことを確かめ合えました。

金沢駅付近で地元の方と話す機会があり、この地域の方は「引っ込み思案さん」が多いと教えてくれました。この地域ならではとはいえ、ギャンブルの問題はなかなか人に話すことや大胆な行動変化をすることは一人では難しいですよね。でも、家族の会ではプライバシーも守られ、安心して話せる場所であり、一人だけで抱え込まなくて良いことが感じられたのではないでしょうか。
参加者からも「この場があり良かった、自分の幸せのために続けて参加したい」と来月の再会を約束して閉会しました。「引っ込み思案さん」は「しゃしゃり出る・出しゃばり」ではないってこと。奥ゆかしく物事をじっくり考えられる、聞き上手で人を思いやる優しい石川県民と私は感じました。


家族のことを思いやる、お互いの幸せを励ましあった今回の家族の会も温かいものとなりました。

次回は2月25日(日)ぜひ、ご参加ください。

千葉県在住 荒川