〇とまどいながら新しいことへの挑戦
昨年末、当会世話人から「愛知のおやじ達は人材がそろっている(いや渦中で戦っているおやじが多い)ので 3月の家族会はおやじ達主体でやってみてください」と提案がありました。おやじ達はそれぞれとまどいもあったのですが心に火がともりやってみることになりました。
愛知のおやじ全員参加で役割を持ってやろうと毎週オンラインミーティングを開催して、立候補で役割を決めていきました。おやじ達は司会用の台本、わかち合いの配席表、welcome 係の対応のマニュアルを作成し、初めての方用のコーナー(席)をもうけて welcome 係が対応してから席についてもらうなど、「初めて参加される方が今後も繋がっていただけるような会にしたい」という思いがおやじ達の共通認識となり、準備を進めていきました。
〇迎えた当日、おやじによる講演会で学んだ事
当日は初めての方9組を含む総勢52名の参加でした。当事者が息子、夫、妻、娘(買い物依存症)と様々な方が繋がりました。
それぞれの自己紹介のあと全国ギャンブル依存症家族の会奈良のメンバー平井さんをお迎えし「おやじの回復にむけての道のり‐12ステップを通じて‐」と題して回復にむけての道すじを講演いただきました。
先に繋がっているメンバーのサポートの大事さ、家族側も実直にプログラムをおこなうことの大切さを学びました。今、私はステップ4のプログラムで苦しんでいますが、自分に向き合い進めていこうと決意しました。その後は刈谷病院の支援者の方から4月より新しくギャンブル依存症専門医療機関になる予定であることなどを話していただき、〇×リストの読み合わせ、事前に考えていた配席表を基に9グループでわかち合いを行いました。
わかち合いでは息子がギャンブラーのお父さんが時に涙ながらに話され平井さんの講演内容、〇×リストの読み合わせなどから「今までの対応が間違っていたのでは…」と言われ、当会に繋がってお互いに学んでいくことが大事なんだということを再認識したわかち合いとなりました。1時間弱のわかち合いは時間が足りないぐらいのグループもありましたが、初参加者に寄り添ったわかち合いになったのではないかと少し充実したこころ持ちになったのも事実です。
〇おやじメンバーで運営したことが自信に
今回おやじ主体で会を進行し「もっとこうすればよかった、ああすればよかった」など反省点もあがったのですが無事に開催することができ、自分たちの力でもやっていける自信になりました。おやじ達は伝える側になることにより自らの回復に繋がっていることがわかったのではないかと思います。
最後に、当会メンバーのおやじ達はまだまだ回復途中ですが、回復の道を信じて熱い思いをたぎらせています。
今、苦しんでいるおやじさん、一緒に回復の道を信じて歩みませんか!
会の後、当会の1周年を祝って初参加者も含めたフェローシップを行い、楽しい夜は更けていきました。
愛知県名古屋市在住 川村