私たちの回復と自立〜伴走支援と連携の大切さ〜(東京)

桜も満開を迎えた3月25日(土)、江東区文化センターにて全国ギャンブル依存症家族の会東京が開催されました。

東京はあいにくの空模様でしたが、多くの方が来場し、ギャンブル問題で悩む家族のための勉強会が行われました。今回は「私たちの回復と自立〜伴走支援と連携の大切さ〜」というテーマで、全国ギャンブル依存症家族の会千葉より川部さんと高橋さんが登壇されました。その時できる最前の方法を探したり、適切な機関に助けを求めたり、何でも自分ひとりではなく、誰かに相談しながら行動していく大切さを教えていただきました。

悩みを抱えた私たちにとって、困難を乗り越えてきた経験者のお話を聞くことはとても有意義なものだと思います。“悩んでいるのは私だけじゃない”“家族のギャンブルの問題を克服してきた人たちがいる”そう思えるだけで、少し前が明るくなる気がします。

私自身も結婚して間もない夫のギャンブルの問題で、借金や今後の生活について悩み苦しむなか、昨年の6月、この会に参加した日にそう感じたことを覚えています。また、この日のお話を聞き、この家族会に足を運ぶようになって、まわりに相談できる人ができたことは私にとっても本当に幸運だったなと改めて感じました。

体験談の後は、いくつかのグループに分かれて円になり、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子さん著書「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」の読み合わせと、自己紹介が行われました。初めて参加された方には、話せる範囲でご家族やご自身の状況をお伺いし、経験のあるメンバーから具体的なアドバイスもありました。

精神的にも経済的にも苦しいのに、なかなか他の人には相談しづらい、このギャンブル依存症の問題。身内にも話せずにいる方も多いのではないでしょうか。私も自分の両親に対し、この問題をなかなか相談できませんでした。いまギャンブル依存症の問題で困っているご家族の方は、ぜひ一度足を運んで相談してみるといいかもしれません。

次回の開催は4月22日(日)13:30〜16:00、場所は亀戸文化センターです。

東京在住 野崎