4月9日(日)堺市健康福祉プラザにて、全国ギャンブル依存症家族の会大阪堺が開催されました。
今回、初めての方が2名参加されました。
いつものように「ギャンブル依存症家族の心得!!」を読み合わせし、家族がやってはいけないこと、どうしたらよいかということを確認し合いました。そして、これまでのメンバーが依存症に罹った家族との経験談と現状を簡単に話したあと、初めて来られた方々から話を伺いました。
初めて参加した方々は、経験談や読み合わせした内容を振り返って、「金銭管理や借金の肩代わりなど、これ全部やっていました、逆効果なことばかりしていたのですね」と依存症を理解していなかったことを悔やんでおられました。
「ここにいる私たち全員、みんなそうです。自分たちが初めて当会に来て部屋に入るとき、どんなに打ちのめされていて心もとなかったか、どんなに勇気が必要だったかを思い出しました。勇気を持って当会に参加されたのだから、今から少しずつ変えていけばいいのです」とお話ししました。
私自身、2019年に家族会に繋がりましたが、それまでは依存症を病気とは思わず、父親にありがちな説教や根性論で息子を正しい道に戻そうと空回りのことばかりしていました。当会は父親の参加者も多く、経験や現状を話し合う中で共感を覚え、借金の督促状や脅しなどいろいろな出来事に対する実例や知恵を教えてもらいながら、みなさん前に進んでいます。その結果、私は今では息子は息子、一人の大人として手放しそれぞれの人生を歩んでいます。
ギャンブル依存症は、意志の弱さや親の育て方が悪かったからではなく、誰もが罹る可能性のある病気です。家族は家族で、当事者は当事者で繋がり、依存症に対する正しい知識を学び、それぞれの考え方や行動を変えることが大事なことを再認識しました。相手の行動を変えるには、まず自分の考え方や行動を変えるしかないのです。
家族のギャンブルの問題で悩んでいる、困っている方は、是非「全国ギャンブル依存症家族の会」に足を運んでください。必ず新しい発見があると思います。
来月は、5月13日(土)に大阪市立東成区民センター小ホールで「ギャンブル等依存症問題啓発月間イベントin大阪」を開催予定です。是非、ご参加ください。
兵庫県在住 原田