知識を増やし、行動を変えること(三重)

4月9日(日)「全国ギャンブル依存症家族の会 三重」が四日市市文化会館で開催されました。

はじめに自己紹介をしたのち、ギャンブル依存症に関する全国組織団体(自助グループ、ギャンブル依存症問題を考える会、全国ギャンブル依存症家族の会)のそれぞれの役割、組織説明を行い、田中紀子著書「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」から、「借金返済を焦らなくていい理由とは?」を読み合わせました。
その後、それぞれが感じていることや疑問を出してフリートークを行いました。

初めて参加の方より、本の読み合わせを通して債務整理をすることは当事者にとって本当に良いことなのかどうか、という質問がありました。
マニュアル本には具体的にそれぞれの置かれている状況によってどう対処すると良いかが書かれています。
ただ、結局のところは本人に回復の意思がない限り、借金まみれになろうと、債務整理をして綺麗さっぱり借金が0になろうと、何の意味も持たないということを改めて学びました。たとえ借金がなくなったとしても、根本的解決には至っておらず、寧ろまたギャンブルをすることが出来る状況になってしまう。債務整理をしてブラックリストに載ろうとも、友人知人にお金を借りたり闇金を頼ったり、盗みをしたり、いくらでもお金を作り出してはギャンブルをすることは出来るのです。

「当事者が回復の道に進むことを願い、余計な口出しや行動管理をせず、たとえ泣いて縋られたとしても一切の金銭援助をしないこと」しか私たち家族側に出来ることはないです。
無知であることが一番恐ろしいと、家族会に参加するようになってとても感じています。
ギャンブル問題で悩む家族にとって、「当事者に対して何もしないこと」はとても苦しく難しいことです。
これからも当会メンバーに参加し、沢山のメンバーの経験を聞いて、知識を増やし行動をかえていくことが当事者のために今の自分にできる唯一のことだと思うので、これからも家族会に参加し続けたいと思います。

三重県在住 濵田