自分達の経験が誰かの役に立つなら(福岡)

全国ギャンブル依存症家族の会 福岡が4月23日(日)に久留米シティプラザで開催されました。
家族の体験談では、長年ギャンブル依存症の息子と向き合った母親の立場から話していただきました。
 『全国ギャンブル依存症家族の会』と『自助グループ』につながり、息子のため!と思って対処してきた自分の行動が間違っていたということに気づき、行動が変わったことで息子はギャンブル依存症回復施設に入寮することができた。今は施設を退寮し仕事に就いているとのことでした。
 「人が変わるのは難しいが、仲間がいることで年齢を経た自分でも変わることができました。」と締めくくられました。

 今回は夫が、兄弟が、息子がギャンブル依存症という様々な立場の4家族の方が初めて参加されました。ずっと誰にも相談できずに悩み、苦しんでおられたと思います。私も藁をもすがる思いで初めて足を運んだ日のことを思い出します。
また、ギャンブル依存症についてもっと知りたい、家族の話を聞くことで幅広いアドバイスが出来るようになればと支援者の方も参加され、生活保護などについての話を聞くことが出来ました。
 本日参加者の自己紹介の後、各々の経験と今一番困っていることについて話をし、当会メンバーからアドバイスがありました。同じ経験をしてきた家族が今ここにいます。背景やここに来られた経緯は一人ひとり異なりますが、共感し、ギャンブル依存症の正しい知識を学び、間違った行動をしないように、自分達の経験が誰かの役に立つならと、話をしていきたいと思っています。
 私もここに来て、ギャンブル依存症はドーパミンが深く関わる脳の病気であること、完治はしないが回復することを学びました。
『全国ギャンブル依存症家族の会』と『自助グループ』に参加することで安心感と希望を見出だせ、心が軽くなっている自分がいます。次回は、5月28日(日)開催予定です。参加をお待ちしています。
                                     福岡県在住 阿世賀