家族の行動を変えて回復の道へ(千葉)

5/6(土)船橋中央公民館にて全国ギャンブル依存症家族の会千葉が開催されました。
前半は、当会神奈川のメンバーが母の立場で体験を話されました。なんとか解決しようと様々試みるも1人では解決出来ないと思い当会に参加したそう。
当会メンバーが「本人の問題は本人に返すこと」「尻拭いは回復を遅らせること」「当事者と距離を取ること」「闇金対応」など一つ一つ丁寧に伴走支援でアドバイスしてくれたおかげで、当事者は回復施設に入り2年が経ち、親子共にそれぞれの回復の道を歩んでいる様子を語ってくれました。
一人で抱えていたら絶対に出来なかったことばかりで、当会メンバーがいたからここまで回復に向かうことが出来たと話されていたことが印象に残りました。

私は4年前息子のギャンブルの問題が発覚した時、すぐにネットで調べて当会に参加しました。
当会でメンバーが実体験を通して確信溢れる的確なアドバイスをしてくれたおかげで、一つ一つ今までの間違った対応の仕方を変えることができ、親子共にそれぞれの回復の道を歩めるようになりました。
自分の体験からも、いかに早く家族が自助グループや家族の会に出会い参加出来るか!が最重要です。
私はずいぶん間違った対応をしてきたんだなと思いますが、そこにいる皆が同じような経験をして、ここで正しい知識を学び、間違った認識を正し、行動を変えて回復に向かっていることが大きな希望となり、勇気が湧いてきます。

ギャンブル依存症はWHOに認定された病気です。依存症は否認の病と言われ、当事者は現実から目を背け支援には繋がりにくいのが現状です。
そこで身近な家族が、全国ギャンブル依存症家族の会や自助グループで病気の正しい知識を学び、当事者への対応を変えること、そして家族自身の行動を変えることが何よりも重要となります。
まだまだ日本には大事な基礎知識が広まっておらず、ギャンブル依存症対策の法整備もままならない為、当会の地道な広報活動が必要と考えます。
最近では、海外オンラインカジノ、FXなどギャンブル依存症を背景にした闇バイト、横領、強盗殺人などが急増していて心が痛みます。

5/14〜5/20はギャンブル等依存症問題啓発週間です。
千葉県では5/20(土)10:00〜12:00八千代市総合生涯学習プラザ多目的ホールにて、特別セミナー「ギャンブル依存症の予防教育、家族と当時者の体験談」を開催します。
来月は6/10(土)13:00〜15:00船橋市勤労市民センター第一講習室にて開催します。
一人で悩まず勇気を出して足を運んでみて下さい。そこには同じ経験をしたたくさんのメンバーがいます。共に共感と回復の道を歩んでいけることを願っています。

    千葉県在住 荘司