船橋北病院主催・ギャンブル等依存症市民公開講座に参加しました(千葉)

毎年5月14日から20日は、ギャンブル等依存症問題啓発週間です。


それに合わせて 5月13日に行われた船橋北病院(船橋市)主催の「ギャンブル等依存症 市民公開講座」へ参加してきました。
あいにくの天候にも関わらず、会場には多くの人が集まっていました。

船橋北病院は、千葉県のギャンブル等依存症治療拠点機関であり、この日の講座前半では当該病院の副院長月間先生が「ギャンブル依存症ってどんな病気?」というテーマで講演しました。
私の夫もギャンブル依存症です。5年半の交際を経て入籍した私たちでしたが、一緒に生活を始めてみるとすぐにお金の問題に直面しました。「あんなに素直で優しい彼だったのに、どうして…」
嘘や隠し事が明らかになる度、そう思わずにはいられませんでした。


月間先生の話を聞き、ギャンブル依存症が「やめたくてもやめられない、脳の病気」であることをあらためて認識することができました。また、当事者がギャンブルをやめ続けていく為、そして家族も回復していく為に、それぞれ自助グループの参加が大きな役割を果たすのだと感じました。

講演の後半では、当事者と家族、それぞれの立場から体験談をお話しいただきました。
特に印象に残ったのは、家族の立場の方のお話でした。
息子さんのギャンブルの問題で船橋北病院を訪れたことがきっかけとなり、自助グループと当会を知り、参加したそうです。

私自身も自助グループに通い、当会に参加しています。
初めて自助グループのミーティング会場に足を踏み入れた時は、とても緊張し、どんなところか不安でいっぱいだったのを覚えています。
でもそこでは同じ立場の方々があたたかく迎え入れてくれ、自分の親にも、友人にも話せなかった辛い現状を吐き出し、共感してもらう事で心が軽くなりました。
とは言え、日本人にはあまり馴染みのない「自助グループ」という存在。私もそうだったように、初めて参加するのにハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
そういった場合に船橋北病院をはじめ、病院での案内が入口となることで自助グループに対するハードルがグッと下がるのではないか、と思いました。

そして、今もこの問題で苦しんでいる方々が、一人だけ、家族だけで悩むことがないように願っています。

東京都在住 野崎