5月27日(土)ギャンブル依存症当事者の会 石川が、石川県金沢市にあります金沢勤労者プラザで開催されました。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部から松原(岐阜県)、阪井(大阪府)の2名が担当し、前回の石川での当事者会から継続して参加されている方1名、初めて参加された方1名、すでにつながっている当事者が他県から2名参加し、計6名での実施となりました。
はじめに、当事者支援部からギャンブル依存症のメカニズムと、ギャンブルの問題行動が病気によるものであることについて説明がありました。参加していた方によってギャンブルの種目は違いましたが、ギャンブル依存症の症状についての説明の際には、ギャンブルをやりつづけていた時を思い出して、種目は違っても病気の症状は同じであることにうなずく参加者も見られました。
次に、参加された方の自己紹介とそれぞれのギャンブル歴についてお互いに話をしました。当事者支援部からは自分自身のギャンブル問題、今日までのどのように回復に向かったのかを話させてもらいました。ギャンブルで苦しんだという同じ経験を共有することで緊張もほぐれ、初めて参加された方からも、今の正直な気持ちを話していただきました。
その後、参加した方からの相談に答える形で当事者の会は進みました。
自助グループはどういう場所なのか、ギャンブルの問題でできた借金についての対処法などについて質問があり、自助グループを立ち上げた経験のある仲間や、ギャンブルによる借金に対処した経験のある仲間からのアドバイスを聞くことができました。当事者支援部として活動する自分自身も勉強になり、実際に経験した方の話を聞く貴重な機会となりました。
最後に、別室で開催されていた家族の会にお邪魔し、当事者支援部の2名より自身がギャンブル依存症からどのように回復していったのかという話をさせてもらい、家族側の方からの質疑応答の後、散会しました。
終了の際には、参加された当事者の方から「楽しかった」というありがたい言葉もいただきました。自分自身も初めてつながった時、ギャンブルで苦しんでいる仲間が回復して楽しく生活している姿をみて、自分もそうなれるかもしれないと前を向いて回復に向かって進むことができたという経験があります。
同じ経験をした仲間や共感ができる仲間、ギャンブル依存症に向き合って回復し続ける仲間が全国にいます。次回の石川県での当事者の会は6月24日を予定しております。ともに回復を楽しみましょう。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部
松原 阪井
