行動を変えていく勇気(茨城水戸)

梅雨明けが待ち遠しく感じる7月8日(土)、水戸市福祉ボランティア会館にて全国ギャンブル依存症家族の会 茨城(水戸会場)が開催されました。

全国ギャンブル依存症家族の会 茨城は、今月から水戸市と土浦市の2か所での開催になりました。
この日は近隣都県からもメンバーが集まり、活気あふれるスタートとなりました。

前半は家族の体験談として、全国ギャンブル依存症家族の会 群馬の高田さんが登壇されました。
テーマは「行動を変えていく勇気 〜仲間と共に回復を目指して〜」。私自身と同じくギャンブル依存症の夫を持つ妻の立場からのお話は、共感することばかりでした。

私はそろそろ結婚して丸3年になる夫が当事者です。

ギャンブル依存症という病気について正しい知識のないまま「夫のことを何とかしなければ」と、自分の貯金を切り崩して夫婦の生活費に充て、借金の尻拭いをし、金銭管理や説教を繰り返していました。

当時はそうするしかない、それが最善の策だと思ってやっていたことも、実は病気を悪化させる一因でしかありませんでした。

全国ギャンブル依存症家族の会で、様々な経験を持つ他のメンバーの話や具体的な対応策を聞き、自分の今までのやり方を「変えていく勇気」が大切なのだと、高田さんの体験談を聞いて、改めて感じることができました。

また、まだこの問題で苦しんでいるたくさんの人たちを助けたいと、支援や啓発の活動にも励む姿が眩しく、私もそうなりたいなと希望を持ちました。

後半はグループに分かれて円になり、田中紀子著書『三代目ギャン妻の物語』の読み合わせや、自己紹介が行われました。はじめて参加された方には、ご家族の状況や、今困っている事をお話しいただき、既存のメンバーが「これからどうするべきか」について自身の経験を踏まえてアドバイスもありました。

精神的にも経済的にもとても苦しいこの家族のギャンブル依存症の問題ですが、まだまだ社会での認知度も高いとは言えず、一体誰に、どこに相談してよいのか分からずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ひとりで悩んでいた私も、ここへ来て話を聞いてもらい、アドバイスを受けることで、今日も笑顔で過ごすことができています。

ひとりだけ、家族だけで抱え込んでいるご家庭があれば、ぜひ一度当会に足を運んでいただけたらなと思います。

東京都在住 野崎