「病気」と認めることで始まる「回復」(当事者支援部 香川)

9月16日(土)13:30-15:30 高松市生涯学習センターにて行われた、厚生労働省の「令和5年度依存症民間団体支援事業」である「ギャンブル依存症当事者の会 香川」のご報告です。

初参加は5名、継続参加者9名でした。またギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部から7名、支援職1名で会を進行していきました。

まずはあいさつまでに今回の当事者会の趣旨を全員に説明しました。その後全員で軽い自己紹介を行いました。次に初参加、継続参加者向けに「ギャンブル依存症とはどんな病気なのか、その回復方法について」を資料を用いて話しました。
参加者の中にはメモを取るなどをして持ち帰ろうとしている姿も見受けられました。それを踏まえた上で、支援部のメンバーから1人代表して自分の過去の体験談や繋がった経緯、回復までの経緯などを10分ほど話してもらいました。

その後別室に移動し全国ギャンブル依存症家族の会と合流し別の支援部メンバーより15分体験談を話していただきました。家族側・当事者側が共に希望と共感のある話で皆さんが真剣に話を聞いていました。

体験談の後、再度家族側当事者側に分かれ、最後に本日の質疑応答の時間を設けました。初参加の5人中5人が今日の話を受けて自発的に質問をしてくれました。
質疑応答の中では■ギャンブルをやめて、この空虚感はどう埋めていますか■現在家族に金銭管理をしてもらっていますが皆さんはどうされていますか■債務整理をしたいんですが依頼するお金がないのでどうしたらいいか■ギャンブルに絡む仕事をしているのですが転職すべきか、などいろいろな質問が出ました。

2時間という限られた時間でしたが、ギャンブルの問題で悩んでいるメンバー、特に初参加のメンバーの表情が明るくなっていたことがとても印象的でした。
このホッとした気持ちをこの一瞬で終わらせるんではなく、継続させていくことが回復の一歩であると感じます。

最後に来月も当事者会があることを伝え、また当事者同士が集うLINEグループに招待し皆で回復に向き合っていこうと話をしたところで閉会。

今回繋がったメンバーにはぜひ次回以降も参加してもらい、ギャンブル依存症からは回復できるんだという希望を持ってもらうこと、そしてそのためにはこの地域で回復できるグループを立ち上げてもらう必要があり、その支援を今後も継続していきたいという思いを共有して今回は終了しました。

当事者支援部 辻