依存症に向き合うとは小さな一歩の積み重ね(当事者支援部 宮城)

10/1(日)13:00-17:00
仙台福祉プラザにて、ギャンブル依存症セミナー&相談会が行われました。

本セミナーは第一部で公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部より当事者体験談、仙台市精神保健福祉センター所長近 林みづ穂氏・医療法人東北会病院診療部長 奥平富貴子氏の講演、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子氏の講演、最後にシンポジウムという流れで講演が進みました。
ギャンブル依存症の当事者、並びにその家族がどのように向き合っていくべきか、そのサポートを当会と医療、行政がどのように関わっていくべきかなどの話し合いをすることができ、充実した時間を過ごせたかと思います。

第二部では、家族側と当事者側に分かれて相談会が行われました。
当事者側の参加者は3名と当事者支援部2名の計5名で相談会を実施致しました。
まずはじめに、各当事者の自己紹介をし、今の自分の状況や不安、恐れなどを話していただきました。参加者の顔は少し強張っていて一目で不安に押しつぶされそうなのがわかりました。
次に、その不安を解消するために「ギャンブル依存症とはどんな病気なのか?その回復方法のついて」をゆっくり時間をかけて話をしていきました。すると、当事者の心が少しずつ開かれたようで時折り笑顔も見られるようになりました。
その後参加者には質疑応答の時間を設けて各々の悩みを聞かせていただきました。借金の悩み、生活の中での生きづらさ、これからの病気との向き合い方など自ら話してくれるようにまでなりました。
参加者の中には自分の状況を客観視できて改めて病気であることを認め病院へ行くことを決意した方もいらっしゃいました。

1人で悩んでいてはきっと気がつくことができなかった問題を解決する方法がここにはあります。1人で悩まず勇気を出して一歩踏み出して下さい。

当事者支援部 辻