当会には共感があります(奈良)

9月24日(日)王寺町地域交流センターにて全国ギャンブル依存症家族の会 奈良が開催されました。

今回は、奈良県精神保健福祉センターと連携して、弁護士の板野陽一先生を招き、債務整理の方法(任意整理、個人再生、自己破産)、相続や遺言、督促状が届いた場合の対応、名義預金の注意点などについてお話しいただきました。


家族が借金問題の適切な対処方法を学ぶことで、経済的な不安やストレスの軽減につながります。私自身も借金の肩代わりを何度もやってきて解決できずに困った経験がありますが、大切なのは、借金の問題を家族だけで悩まず、同じような問題に共感と解決策がある全国ギャンブル依存症家族の会に相談しサポートを受けることです。

後半では、参加者が2つのグループに分かれ、初めて参加された方の悩みを聞き具体的なアドバイスをしました。特に当事者が一人暮らしをする場合については、メンバーの経験を通して必要性を伝えました。

私は5年前に当会に参加し、家族として当たり前だと思ってやっていた対応が、当事者のギャンブル依存症を悪化させていたことを知りました。その時は理解していたつもりでも、当事者の顔を見ると気持ちが揺らぎ、メンバーから「やってみよう!」とアドバイスされても、なかなか行動に移すことができませんでした。それでも当会に参加し続け、メンバーの話を聞くうちに、自分の問題に気づくことができました。


現在は当事者と離れて一人で暮らしています。一緒にいた時は、当事者の行動や言動に囚われては振り回され、些細な事でも一喜一憂していましたが、今では穏やかな自分の時間を過ごすことができるようになり、一人暮らしをするのもいいものだと思えるようになりました。

当会は、誰にも話せない悩みを共有し、ギャンブル依存症の問題に対して解決していくための安全な場所です。困っている家族が元気を取り戻す手助けを行い、メンバーと共に支援を続けていくことを目指しています。

次回の日程は、第4日曜日から第5日曜日に変更されました。
開催日:10月29日(日)、時間は13時30分から16時
場所:王寺町地域交流センター(りーべる王寺東館5階)
ギャンブル依存症当事者から体験談を聞くことができますので、是非ご参加ください。

奈良県在住        坂口