9月23日(土)フレンドパーク石川(石川県勤労者福祉文化会館)で、厚生労働省の「令和5年度依存症民間団体支援事業」である「全国ギャンブル依存症家族の会石川」が開催されました。
前半は、息子さんがギャンブル依存症当事者であるという当会メンバーが体験談をお話ししました。現在当事者の息子さんは回復施設に入所されていますが、当事者を施設に繋げるための大事なタイミングで本人を前にどうしていいかわからなくなった時も、当会のメンバーの助けによって、無事に施設に繋げることができたというお話には胸がいっぱいになりました。ギャンブル依存症者やその家族へタイムリーかつ細やかな支援ができるのはピアサポート団体である全国ギャンブル依存症家族の会しかありません。私自身もギャンブル依存症の当事者である夫と同居していますが、当会に繋がる前の不安な気持ちはもうありません。当会や自助グループに繋がっていることで細やかな支援や精神的なサポートが得られて本当に助かっています。ギャンブル依存症は完治はしない病なので、この先も何が起こるかはわかりません。でも当会と自助グループに繋がっていれば絶対に大丈夫と信じています。それくらい手厚いサポートがここにはあります。
後半は初めて参加された方を中心に、今の現状や困っていること伺い、それぞれの方への具体的な対応策を当会のメンバーが提案しました。お話をお聞きしてるうちに、初めて参加されている方の表情が徐々に和らいでいかれた様子に私もホッとしました。ぜひこれからも参加し続けて頂きご自身も当事者も回復に繋げられればいいなと思いました。
また一旦閉会ののち、別会場で開催されていた当事者の会から、当事者支援部の方お一人が体験談をお話にきてくれました。その中でも家族の正しい対応がきっかけで回復に繋がったと言う内容は、私にとってとても印象深い内容でした。家族が当事者へ正しい対応をすることは当事者が自分の問題に向き合うことや、回復のきっかけになり得ますが、それを行うのには知識と経験と勇気が必要です。その知識と経験と勇気を得るために家族会や自助グループに参加し続けることが必要なんだと改めて実感できました。
次回は10月28日(土)13時30分より、フレンドパーク石川(石川県勤労者福祉文化会館)で開催となります。家族や身近な方のギャンブルの問題で悩まれている方はぜひ一度いらして下さい。お待ちしています。
東京都在住 大野