9月10日(日)、NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会第6回総会記念セミナーin愛知が、名古屋市公会堂で開催されました。
午前に行われたNPO法人全国ギャンブル依存症家族の会総会では、当会鳥取での活動報告がありました。人権問題について正しい理解を持って企業の採用活動が行われるように「公正採用選考人権啓発推進員制度」というものがあります。その担当者へ向けてギャンブル依存症の研修会を行ったものです。鳥取だけでなく全国でもこの協働した取り組みができるよう、行政や企業へ働きかけたいと思いました。
午後に行われた総会記念セミナーは、医療現場より 昭和大学附属烏山病院の常岡俊昭医師、刈谷病院の古川優樹医師による講演、当事者・家族より体験談、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子氏の講演、ゲストとして高知東生氏とのトークセッションと、盛り沢山の内容でした。
全体を通してあらためて感じたことは、ギャンブル依存症は家族ぐるみで回復を目指す。そのためには家族がギャンブル依存症の正しい知識、当事者への正しい対応を学ぶ。そして同じようにギャンブル依存症に悩んでいる、他の家族の手助けをしていく。自助グループに通い12ステッププログラムに取り組む。そのどれが欠けても回復から遠ざかってしまうのではないかと思いました。
当事者の場合は、当事者と家族双方の自助グループのメンバーと共に「プレッシャーリリーフミーティング」で金銭問題や生活環境を整えて、同じようにギャンブル依存症に苦しんでいる人への支援活動をすることで回復率も上がるというお話もありました。やはり家族も当事者も共通して言えることは、他のメンバーへのサポートに取り組むことが大切だと再確認しました。
病院、行政、当会、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会、当事者支援部などが各団体の垣根を越えて連携することがどの地域でもできるようになればと思いました。そのためには広報活動や、まずは当会に参加して間もない人のサポートに重点をおき、どのように支援したらよいのか当会に参加しながら学びつつ寄り添っていけるように行動していきたいと強く思いました。
今回517名の方が集まり、皆が同じ空間で同じ時間を共有できたこと、とてもありがたく思っています。そしてみなさんの笑顔にたくさん勇気づけられました。ありがとうございました。
愛知県在住 原