11月5日、鶴見駅前会議室にて、全国ギャンブル依存症家族の会神奈川が開催されました。
初めに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の方の体験談をお聞きしました。
借金を家族に肩代りしてもらうと借金限度額が上がり、「負けを取り返そう」の気持ちがより高まった、更に借金が膨らんでもまた肩代りしてもらえる、なんとかなると思っていたそうです。
負のループに陥りそうになった時に、家族が全国ギャンブル依存症家族の会に繋がり「もう肩代りはしません」と告げられたことで回復の道を歩むことになります。
「『もう肩代りはしない』この言葉があったから、回復している今がある」というお話がとても印象的でした。
「借金を肩代りして帳消しにすれば、本人が心を入れかえ一からやりなおしてくれる」家族の私も、以前はこう考えていました。でも、その対応は間違いだったことを当会で学びました。
家族の対応次第で、当事者の回復のきっかけにもなるし、更に悪化させることもあります。
全国ギャンブル依存症家族の会で対応方法や心得を学ぶことがとても重要なことだと、改めて感じました。
体験談の後は「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」を全員で読み合わせ、その後は3つのグループに分かれて、初めて参加された方を中心に今困っていることをお聞きしました。現在の心境をお話しされ、まず対処すべきことをメンバーから提案されるうち、初めて来た方の表情が少し和らいだように感じました。
私が当会に初めて参加した時は、どうしていいかわからずずっと泣きながら話をしていました。しかし、ただ聞いてもらうだけでなく、具体的なアドバイスをもらったことで希望を持てたことを思い出しました。当会メンバーの様々な経験に基づいたアドバイスは説得力があり、まず自分がやるべき正しい対応を知ることができたからだと思います。
次回の開催は、12月17日(日)13時30分から、かながわ労働プラザ 第6・7会議室です。
是非ご参加ください。お待ちしております。
東京都在住 仲村