家族会の仲間たちとならきっと大丈夫です(滋賀)

 10月29日(日)に守山市市民文化会館にて、「ギャンブル依存症セミナー&家族相談会in滋賀」が開催されました。 100名を越える方が参加し、会場が満席になりました。たくさんの方に参加いただきありがとうございました。

セミナーでは、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の阪井さんの当事者支援部での活動、当会滋賀のメンバーである森さん自身の体験を聞きました。何度も何度も尻拭いをし、どうにもならなくなってようやく当会に参加し、今では地元に自助グループを立ち上げて、自身の回復に取り組まれているという話でした。

その後は、滋賀県立精神医療センターの濱川医師の講演、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中代表の講演と盛り沢山の内容でした。

セミナーの中で特に私が印象に残ったのは、田中代表の講演の中での、オンラインでギャンブルができるようになったことでギャンブル依存症者が低年齢化している、犯罪や自死等の深刻な状態まで悪化するケースが増えているという話です。低年齢でギャンブル依存症を発症することで、回復した後の社会復帰が難しくなるケースもあるとのことで非常に危機感を感じました。だからこそ、 家族にギャンブル問題が起こった時には自分たちで抱え込まずに当会に参加してほしいです。

セミナーに続いて家族相談会が行われました。相談者の姿は、私が元夫と共にギャンブル問題の渦中にいた時、将来やお金の不安、苛立ち、落胆の中でさまざまな考えを巡らせていた当時の自分と重なります。 私は当会や自助グループに参加するようになり、不安なことで頭がいっぱいになって動けないでいるのではなく、行動してみることが大切だと学びました。今回相談会に参加された方も、勇気を持って来られたのだと思います。その行動は素晴らしいことだと思います。回復に向けて、当会の活動に一緒に取り組んでいきたいです。

今回のセミナーはたくさんの方が参加されましたが、まだまだ家族のギャンブル依存症問題に苦しんでいる方がいるはずです。当会には、ギャンブル依存症で苦しんだ経験のある仲間がたくさんいます。仲間ができることで、「きっと大丈夫」と思えるようになることもあると思います。 最後に、地元滋賀でこれだけ盛り上がるセミナー&家族相談会が開催できたことに感動しました。参加された皆様、開催に尽力してくれた当会滋賀のメンバー、本当にありがとうございました! 

滋賀県在住 松原