12月9日(土)霧島市溝辺公民館にてギャンブル依存症セミナー&相談会㏌鹿児島が開催されました。
セミナーは100名を超える来場があり、始めに森口病院院長田中大三先生より依存症は脳の機能不全であることをご講話いただきました。「完治はしない」と言う言葉に絶望していましたが脳の機能は回復していくことを医学的に脳の画像などで示していただき一筋の光が見えました。
次に当事者の体験談がありました。登壇された方は私が当会に繋がる前に想像していた依存症者のイメージとは真逆の好青年でした。自分の生きづらさと向き合い「どんなにつらい状況でも回復はある」と語るその姿はとても凛々しく、希望を感じることができました。
家族の体験談は、当会鹿児島の代表の松元氏。頑固親父で一度は当会から離れたものの家族だけではどうにもならず再び参加することになったとのこと。改めて家族の愛情ではどうにもならない病気であること、対応を変えるためには自分自身が変わらなければならないことを痛感しました。
そして、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子氏からは支援について具体的なお話がありました。その多種多様な支援に田中氏の行動力、熱意、愛情深さを再認識し、個々に合わせたオーダーメイドのサポートを受けるためには信頼関係も必要なのだと感じました。
相談会では8組の家族からの相談があり、田中紀子氏から借金の返済が気になる相談者には「借金が怖いのではない。回復が遅れる方が怖い。」だから家族が行動を変えなければいけないというアドバイスがあり、うなずくと共に私もつい一年前は同じだったと思い返していました。
長男の借金が発覚し、肩代わりしたり、息子を管理しようとしたり…。当会に参加し逆効果なことだと徐々に理解が深まりました。
病気のことを頭では分かっていても突然起こる出来事に家族が対応を変えることは難しいと思います。今までの常識が通用しない病気です。だからこそ私達家族は共に学び、間違った対応をしないよう支えあう必要があるのだと感じました。
宮崎県在住 小川