一人で悩まず相談しよう まずは家族が行動しよう(佐賀)

1月14日(日)ギャンブル依存症セミナー&家族相談会in佐賀が佐賀市のメートプラザ佐賀で開催されました。当日は、当事者、家族、支援機関、回復施設関係者、一般の方など130名を超える参加がありました。

初めに、ギャンブル依存症の当事者とその家族の、それぞれの立場での体験談がありました。苦しかった過去のこと、そして今は当会、自助グループに参加し、回復に向かって歩んでいる姿は、私自身のこれからの行動に希望を持つことができました。

次に肥前精神医療センターの松口和憲医師と、佐賀市にある回復施設「コビープラン」の山田義則代表が、医療や回復施設の現場における依存症の実態について講演されました。両氏は、依存症の治療だけでなく、自助グループや当会への参加や連携を重視されました。

セミナーの最後は公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子氏の講演でした。現在のギャンブル依存症の実態を話され、依存症発症の若年齢化、凶悪犯罪への結びつき、借金の高額化につながるなど、医療機関とは異なる実態を知ることができました。田中代表は、自身が今まで蓄積した膨大な知識と経験をもとに、当事者やその家族に対し、オーダーメイドの多種多様な支援をされ、一人でも多くの人を助けたい、という強い思いを感じました。

セミナー後は家族相談会がありました。「家族の間違った行動が本人の回復のチャンスをうばっている」「家族が今までの行動を変え、足を引っ張らないこと」などアドバイスがありました。私も当会に参加したばかりの頃は、金銭管理や執拗な説得など、間違った行動ばかりしていたことを思い返します。まずは家族が行動を変えることが本人の回復にもつながるのだと感じました。

家族が正しい知識や対応の仕方を学び、行動していくことで、自分自身が元気になっていけると強く感じています。

佐賀県在住 吉田