一人で悩まず仲間と共に問題を解決していきましょう(愛知)

2月18日(日)厚生労働省依存症民間団体支援事業 グレイス・ロード主催 ギャンブル依存症セミナー&家族の会愛知が東別院会館にて開催されました。

第1部
『治療と施設』と題して、愛知県ギャンブル依存症専門医療機関 刈谷病院 依存症診療医長 古川優樹先生が講演されました。
短い時間での話でしたが初めて参加された方にも分かりやすく話され笑いを交えて説明されていました。その後の質疑応答でも、たくさんの質疑に、丁寧に応えて下さいました。
又、ギャンブル依存症からの回復施設であるグレイス・ロード山梨を訪問し、スタッフ、入寮者と話ができ良い体験でしたと話されました。先生のお話をお聞きして、ドーパミン(快楽物資)が依存症に強く関係性がある事、ドーパミンが放出され、快楽を得ると脳がそれを学習して再びその行為をしたくなるその繰り返しで、病気が悪化する事だとわかりました。

第2部
1 当事者の体験談
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部メンバーより発表されました。会に参加した経緯など話されました。想いを正直に話していた姿がとても印象的でした。又、メンバーの支援の為、県外にも出向いて活動されているようです。
2 家族の体験談
当会メンバーより『つながって半年、私がもらった回復の希望』と題して発表されました。当会に参加した経緯、当事者の事で毎日が辛かった、苦しかった、でも当会に参加し続ける事で明るさを取り戻した事、今は他県の会の立ち上げ支援のため活動をしている事を話されました。その行動力に感銘を受けました。
3 情報交換・経験の共有(当事者は別室にて)
いくつかのグループに分かれ、初めに一人一人簡単な自己紹介、次に初めて参加された方を中心に現在の状況、困っている事をお聞きし、家族の対応についてアドバイスをしました。私達のアドバイスが役に立ち支えになり、これからも当会に参加しようと思われたら幸いです。

私はギャンブル依存症の息子がいる父親です。私達は息子の将来を考え、借金の肩代わり、金銭管理などやってはいけない事を数年間繰り返し、息子の病気をますます悪化させてきました。
息子は犯罪で2回服役する事になりました。2回目の服役中にグレイス・ロードに母親が相談するようになりました。同時期に全国ギャンブル依存症家族の会愛知が立ち上がり、母親が先に参加し、私も数ヶ月後に参加するようになりました。
その後、息子はグレイス・ロード山梨に入寮する事ができました。入寮して1年3ヶ月で施設を飛び出してしまいましたが、現在は一人でなんとかやっているようです。私達、家族はもしもの時のために当会に参加し、当事者への対応が出来るようにしっかり準備しておきます。

当会にはさまざまな経験をしたメンバーがたくさんいます。一人で悩まずにメンバーと共に問題を解決していきましょう。
次回3月17日(日)刈谷市産業振興センターにて開催します。

愛知県在住 原