わたしたち家族に出来ること(鹿児島)

4月13日(土)霧島市国分公民館にて全国ギャンブル依存症家族の会鹿児島が開催されました。

今回の家族会では公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 田中紀子代表著「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」の読み合わせを行い、やってはいけない対応等を改めて学びました。
初めて参加された方々は、言葉に詰まりながらも苦しい胸の内を話してくださいました。また、病院関係者の方や相談員の方の率直なお気持ちや貴重なご意見を聞くこともできました。家族の会では、依存症当事者に対しての正しい対応を学んだり、ギャンブル依存症当事者や家族の体験談を聞いたりすることが出来ます。

私自身、弟がギャンブル依存症当事者です。
当会に参加する直前まで、本日の読み合わせでもあった「やってはいけない対応」を長い間続けてしまっていました。家族の中だけで解決しようともがいていたこの十数年で弟の症状はみるみる悪化し、借金の額も倍々に増えて行きました。わたしたち家族の対応は当事者を追い詰め、苦しめました。

当会に参加し、依存症は病気であり、当事者が嘘をついたり、普段の性格からは考え難い行動を繰り返したりするのは病気の症状だということを学び、彼は私たちの事が憎くてそのような行動を取ったのではなかったということを知った時、とても気持ちが楽になったのを覚えています。

ギャンブル依存症家族の方々、何を信じたらいいのか分からなくなり、頭の中は混乱してパニックだと思います。状況を変える為に一歩踏み出してみませんか?わたしたちはあなたの一歩を心待ちにしています。依存症に理解のない世の中を変えていくためにあなたの一歩が大きな力になります。そして、わたしたちもまたあなたの力になりたいと思っています。

鹿児島在住 白石