4月21日(日)、さいたま市文化センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会埼玉が開催されました。会場には、今回初めて参加された家族の方も多く、メディアの取材も入りました。大リーガーの大谷翔平さんの元通訳、水原一平さんのギャンブル依存症が原因の事件からも、今、ギャンブル依存症について、世の中の関心が高まっていることを肌で感じました。
まず、初めに全国ギャンブル依存症家族の会埼玉の松本さんの体験談をお聞きしました。ギャンブル依存症の問題が家族に起きて、対応方法と病気理解を正しく持つ大切さと、それを知る前と知った後のお話を詳しく聞くことが出来ました。こうした情報を持つことで、ギャンブル依存症当事者に対して、助けの手を差しのべることが出来るのだと、とても希望の持てるお話でした。
当日は、『公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会』田中紀子代表によるギャンブル依存症家族相談会も行われました。相談者の家族が家庭内で起こっている困りごとについて、田中代表に相談しその場で的確なアドバイスと、今日にも取るべき具体的なアドバイスをそれぞれの家族に伝えました。
また、家族と一緒に参加されていた当事者の方にも、田中代表が直接優しく聞き取りをしたり、治療や回復に温かいアドバイスや励ましを送る場面もありました。
その場限りではない、家族が取るべき「正しい対応」と、解決策や経験を持つ家族の集まりへの参加、必要な支援を家庭の外に求める大切さを感じました。
私は、夫からギャンブルで作った借金を告白されたとき、こんな恥ずかしいことは誰にも言えないと、周りに相談せず肩代わりと金銭管理を始めました。その後、全国ギャンブル依存症家族の会に繋がることができ、夫や私たち家族を苦しめていたのは、借金ではなくギャンブル依存症という病気だったことを知りました。
体験談や相談者からお話を聞くと、うちと同じだと思ったり、うちはもっとひどかったと思ったり、うちもこれからそんなことが起きるのかなと、思ったり。家族の数だけ解決方法があり、正しい対応を学ぶことが何よりも解決への近道になります。
次回は、5月12日(日)13時半より東大宮コミュニティセンターにて開催されます。5月はギャンブル等依存症問題啓発特別セミナーとして、専門家のお医者様や行政関係者をお招きした、貴重なお話の機会となります。保育もありますので、小さなお子様がいる方も参加できます。ぜひお越しください。
埼玉県在住 三野宮