体験談を聞き思いを新たに(大分)

新緑が目に優しい5月11日、3ヶ日ぶりの晴天に恵まれて、全国ギャンブル依存症家族の会大分が、大分市のコンパルホールで開催されました。

今回は、4月14日~20日に開催される「ギャンブル等依存症問題啓発週間」を前に、特別家族会として県内の関連施設や行政機関、報道機関に開催を告知し、県職員並びに新聞社等複数のご参加をいただいた中での開催となりました。

通常の家族の会とは異なり、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の「当事者支援部」より、当事者の体験談をお話しいただきました。

かつてはギャンブルにのめり込み、それに起因するトラブルなどで生きる意味を見失っていたところから支援につながり、いまは同じギャンブル依存症で苦しむほかの誰かを助ける行動をしていることが、ギャンブルをするより何倍も幸せを感じるとの体験談は、そのその崇高な想いに胸を撃たれました。わが家の当事者は32歳の次男で、回復施設での就労支援プログラムに取組んでいます。いつの日か、支援に回れる側になってくれると良いなと取り留めの無い事を考えてしまいました。

次に、家族の立場での体験発表として、当会メンバーが、切なく苦しい体験を包み隠さず話してくれ、思わず「あったあった、そうだったよなぁ」と、家族の会に繋がる前の自分の愚行を思い出しました。良かれと思ってやって来た自己流の対応が、当事者の症状を悪化させてしまっていたと言う衝撃の事実を知った時の事を思い出し、家族の会に参加し続ける事の大切さを再認識しました。

今日、始めて参加された方々もこれを機会に会に参加し続け、いつか来る「その時」を逃さないよう一緒に支え合って行ければ良いなぁと気持ちを新たにした1日でした。

大分県在住 平崎