南区民文化センターで5月12日(日)に開催されたギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーの冒頭では、NPO法人ギャンブル依存症家族の会の野崎さんと公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部石見さんからそれぞれ家族側と当事者側の視点からの貴重な体験談が共有されました。
次にNPO法人ギャンブル依存症家族の会の阪井さんより、ギャンブル依存症という病気の説明と最近の相談ではオンラインでのギャンブルが目立っていることが伝えられました。
会場は満員で、参加者たちは、ギャンブル問題の悪化と回復のプロセスについて熱心に聞き入っていました。 ところどころメモを取ったり、写真を撮ったりする姿が見受けられ、知識を持ち帰ろうとする姿が目立ちました。 ギャンブル等依存症問題に対して非常に関心が高まっていることが感じられます。
後半では家族の会と当事者の会を別々の部屋で行いました。 当事者の会では、まずギャンブル依存症という病気について、阪井さんのお話のおさらいをしながら、病気についての理解を深めました。 そして回復するには、自助グループのミーティングに参加することが不可欠なことと、回復のプログラムが有効であることを共有し、質疑応答を行いました。
当事者の会に初参加の8名は最初緊張しているようでしたが、経験者の話を聞きながら徐々にリラックスし、自身の問題を正直に打ち明ける方も出てきました。 今まで誰にも話せなかった、借金問題やギャンブルの問題について話しても良い場があることを理解したメンバーはほっとした表情を見せてくれました。
目の前のギャンブル依存症からの回復者を見て、「自分もギャンブルを止めることができるかもしれない」と希望を感じられる当事者の会になったのではないかと感じています。広島から多くのメンバーが回復するよう、当事者支援部としてもしっかり伴走していこうと思える会となりました。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部 宮本