依存症の回復への大切さ(高知)

5月19日(日)高知共済会館にてギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが開催されました。

衆議院議員 中谷元氏の挨拶、土佐病院精神科医 石田正之医師による講演、当事者支援部の池澤さんの体験談、当会メンバーである下司さんの体験談、高知県地域福祉政策課担当者による依存症への取り組みを説明していただきました。

石田医師よりギャンブル依存症についてわかりやすく講演して頂き、誰にでも起こる精神疾患であり、完治はしないが、回復することはできる病気であり、回復するには環境や過程が大事であることを学びました。当事者と家族の体験談では自助グループに繫がる大切さ、同じ経験をした者同士が繋がる必要性等、共感することが多く、お二人ともが積極的に活動されている姿に感動しました。ギャンブル依存症で悩みを抱えている方を助ける行動が、自分の回復に繋がることの学びを深める事ができました。

私は4年前に息子のギャンブル依存症が発覚したのですが、自己流の間違った対応を行うことで症状が悪化し、2年を過ぎた頃に多額の金銭をギャンブルにつぎこんでいたことがわかり、当会に繫がることができました。
初めて当会に参加した頃は、不安な気持ちでいっぱいでしたが、メンバーの話や当事者への対応を聞くことで少しずつ安らぎを取り戻すことができています。苦しい思いを共感し受け入れてもらえることで、心の支えとなる居場所となっています。当事者も家族も一人では回復することはできず、メンバーと共に自分の回復に向き合っていく日々です。

今回のギャンブル等依存症啓発週間セミナーや今後の当会の活動により、多くの方にギャンブル依存症の正しい知識を知っていただき、適切なアドバイスや対応をすることで、発生予防や進行予防につながり、回復への輪が広がっていくことを期待します。

次回は6月23日(日)13時30分より、土佐市複合文化施設つなーでにて、全国ギャンブル依存症家族の会高知が開催されます。ギャンブルの問題で悩んでいる家族の方は是非、お気軽にご参加ください。お待ちしています。

高知県在住  正岡